東京国立博物館 [上野公園]
東京国立博物館(トーハク)に、「なりきり日本美術館」がパワーアップして戻ってきます! 「びじゅチューン!」は世界のびじゅつを歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組です。むずかしい説明なし。美術作品をテーマにしたオリジナルの曲が、ユニークなアニメーションとともに流れます。 毎週水曜 午後7時50分放送。 出会ったころはキンキラなかよしだった風神と雷神。 (上)重要文化財 風神雷神図屏風尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館 (下)重要文化財 夏秋草図屏風酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館 びじゅチューン!「風神雷神図屏風デート」©NHK・井上涼2020 会場イメージ 重要文化財「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」の高精細複製品は、〈ぶんかつ〉とキヤノン株式会社による共同プロジェクト「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環として活用しています。 墨で描かれた松林と遠くに見える雪山。 国宝 松林図屏風(右隻)長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館 びじゅチューン!「松林ズ」©NHK・井上涼2020 会場イメージ 国宝「松林図屏風」の高精細複製品は、特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン株式会社が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第13期作品として制作され、この度、国立文化財機構へご寄贈いただきました。 四角い箱にぐるりとめぐる橋と、かきつばた。 国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱尾形光琳作 江戸時代・18世紀 東京国立博物館 びじゅチューン!「住んでます、八橋蒔絵硯箱」©NHK・井上涼2020 会場イメージ タブレット上で、漆工芸の技法である「蒔絵」の制作工程や、自分だけの八橋蒔絵螺鈿硯箱のデザインが体験できるプログラムです。ご自身でデザインした硯箱は、展示ケースをイメージした壁面モニターに映し出されます。おみやげにペーパークラフト用の硯箱データもダウンロードできますので、おうちでプリントアウトしてオリジナルの硯箱を組み立ててみてください。 うるし体験 会場イメージ 井上涼さんが「なりきり日本美術館リターンズ」の会場をご紹介! 親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館」のテーマソングです。 作詞・作曲・歌・出演・アニメーション:井上涼 トーハクの印象は? 2018年のなりきり日本美術館のとき、「トーハクトラベル」の撮影でトーハクをあちこち見て回ったのが印象的です。こんなに作品がいっぱいあるんだ~!こんなに入り組んでるんだ~と。 井上涼さんにとってトーハクってどんなところ? トーハクみたいに、ちょっとやそっとでは把握しきれないところに行ってみる、計り知れないものに触れるのって大事だなと、「びじゅチューン!」の番組をやっていても思っています。 トーハクにこれまで行ったことない人にアドバイス 本館日本の美術 平成館特別展と日本の考古 法隆寺宝物展奈良・法隆寺に伝わった仏教の美術 黒田記念館洋画家・黒田清輝の作新 重要文化財 夏秋草図屏風酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 この作品は、尾形光琳(おがたこうりん)の「風神雷神図屏風」の裏に、酒井抱一(さかいほういつ)があとから描き加えたものです。作品保存のため、昭和49年(1974)年に表と裏に分けられ、現在はそれぞれ別の屏風になっています。 能面 小面「永井恒澄」銘 上杉家伝来 江戸時代・17~18世紀 能という演劇では、役者が能面をつけて役を演じます。この作品は、小面と呼ばれる若い女性を演じる時の能面です。上から、下から、右から、左から…見る角度で表情もちがってみえます。 国宝 太刀 (名物 三日月宗近) 三条宗近作 平安時代10~12世紀 渡邊誠一郎氏寄贈 全体に強く反った細身の形が、無駄のないシャープな印象を与える太刀です。黒い部分と白い刃の間で輝く線のような模様を刃文といいますが、この太刀の刃文は細かく複雑です。刃文のすぐ上に注目してみると、黒い部分にいくつかの三日月のようにカーブした白い線が輝いており、この太刀の名前の由来になっています。作者の宗近は、平安時代の後半に京都の三条というところに住んでいたとされる刀工で、現存する作品はごくわずかです。16世紀に天下統一を果たした豊臣秀吉の妻、高台院の遺品として江戸幕府第2代将軍の徳川秀忠へ伝わり、長く徳川将軍家に伝来しました。 国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱尾形光琳作 江戸時代・18世紀 蓋(ふた)を開けた上の段には硯(すずり)と水滴(すいてき)を収め、下の段には紙を収める硯箱です。底を除いた外側の面に、木の板をつなげた橋がジグザグと不規則に曲がりながら続き、それぞれの面に咲く燕子花(かきつばた)の群れには、数や位置に変化をつけています。モチーフの配置は大胆でありながらも、計算されたデザイン感覚がうかがえます。 作品の中に住んでいるとしたら、と考えると面白いです。橋を渡っていって中に入ると水が流れている。光琳はそんな空間を意識して作ったのでは~。橋を打ち付けているところが大胆で、なかなかできそうでできないと思いました。 国宝 松林図屏風長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 勢いのある筆の動きと墨の濃淡だけで、靄(もや)のなかに浮かび上がる松林を表現しています。 根っこがあらわになって、松の木が歩いているみたいです。屏風の画面が横に長いので、ステージの上でダンスをみんなで踊っているよう。ぼやけた表現が、もやにも雪にも見えて、スモークの次には雪!とどんどん状況が変わっていく野外フェスみたいですね。 重要文化財 摩耶夫人および天人像飛鳥時代・7世紀 お釈迦様の母、摩耶夫人(まやぶにん)がお釈迦様を生むその瞬間を表した珍しい作品です。シャカ族の王妃であった摩耶夫人は、出産を前にルンビニー園という花園を訪れます。そこで花の咲いた無憂樹(むゆうじゅ)という木の枝に手をかけたとき、右脇からお釈迦さまが生まれました。お釈迦さまは生まれてすぐに7歩あるき、世界のすべての人々を救うために生まれてきたことを宣言します。その時、梵天(ぼんてん)や帝釈天(たいしゃくてん)といった神々は香りのよい水をお釈迦様に注ぎ、その身体を洗ったと伝えられています。 重要文化財 湖畔黒田清輝筆 明治30年(1897) 画像提供:東京文化財研究所 展示期間:10/27~11/8 湖のほとりに、浴衣姿の美しい女性が団扇を手に座っています。この作品のモデルは、のちに黒田清輝の夫人となる金子種子(のち照子と改名)です。夫人の回想によると、箱根を訪れた時に、芦ノ湖のほとりの岩に腰をかけていたら「そのままモデルになれ」と言い出したそうです。当時の芦ノ湖は主に外国人の間で避暑地として知られ、この作品も発表当初は《避暑》というタイトルがつけられていました。 国宝 洛中洛外図屏風(舟木本)岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 6枚のパネルをつないだ屏風が、左右で1セットになっています。京都の中心部を南から眺めた風景を描いています。右下にむかって斜めに流れる川が、左右の画面をつないでいます。これは京都の東を南北に流れる鴨川で、ここよりも西(画面左方)が洛中(らくちゅう・京都の市街)、東(画面右方)が洛外(らくがい・郊外)です。右端の大きなたてものは豊臣秀吉が建てた方広寺大仏殿(ほうこうじだいぶつでん)。左端には徳川氏の二条城を置き、京都のまちをはさんで対立させているようです。 「びじゅチューン!」関連作品を館内のあちこちで楽しんでいただけるマップ入りワークシートを会場で配布しています。こちらからダウンロードし、プリントアウトしていただければ、ご自宅でもご使用いただけます。「びじゅチューン!の題材となったほんもの!!を見つけよう!」のマップと合わせてお楽しみください。 混雑緩和のため、当館では事前予約制(日時指定券)を導入しています。入館にあたって、小さなお子様、障がい者等、入館無料の方や観覧券等をお持ちの方を含め、すべてのお客様はオンラインによる事前予約が必要です。 総合文化展料金でご覧いただけます。 ※障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。なりきると、「びじゅつ」がますます好きになる!
NHK Eテレ「びじゅチューン!」でおなじみの「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」、「松林図屏風」、「八橋蒔絵螺鈿硯箱」の世界で遊んでみよう。ほんものそっくりにつくられた複製や映像をつかった「なりきり」体験が楽しめます。びじゅチューン!って知ってる?
作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのはアーティストの井上涼さん。ポップな絵、あたたかくおもしろい歌詞、忘れられないメロディーが次々にとびだします。井上さんの「目のつけどころ」は、わたしたちのハートをわしづかみ。子どももおとなも、だれもが「この作品を見てみたい」気持ちになることまちがいなし。
びじゅつと友だちになれるあたらしいエンターテインメント番組です。
(再放送) 毎週月曜 午前5時50分、毎週火曜 午前0時50分(月曜深夜)展示のみどころ
ダブルデート
「松林図」ライブ風神雷神図屏風・夏秋草図屏風 表と裏でダブルデート
いまではケンカでどんよりする日も…
ふたりがデートする屏風の表と裏には深い関係が。
表で雷が鳴ると、裏では何が起こる?
(会期中の作品展示はありません)
(総合文化展 展示期間:11/3~12/13)
コンテンツ制作:有限会社プロトタイプ国宝「松林図」ライブ
今日の松林ズはトーハクで特別なステージ。
冷たくしめったもや(スモーク)や雪に包まれながら松林の中を歩き、
ゆれる松や風の音が感じられるような、とっておきのステージをお楽しみください。
(特別展「桃山―天下人の100年」 展示期間:10/20~11/29)
コンテンツ制作:有限会社プロトタイプおじゃまします八橋蒔絵硯箱
箱の中には、水の流れ。
橋を渡り、この箱の世界におじゃましたら、
金色の水辺にかきつばたが咲くゴージャスな風景にひたれるかも…
(総合文化展 展示期間:9/8~11/29)
コンテンツ制作:凸版印刷株式会社うるし体験 タッチパネルで自分だけの硯箱をデザイン
コンテンツ制作:TNYU inc.スペシャルムービー
なりきり体験を楽しんだあとには、トーハクに展示されている「ほんもの」の作品も見に行きます。おうちからもトーハクを楽しんじゃおう!
動画は全部で8本あります。ぞくぞく更新!トーハクトラベル
井上涼さんスペシャルインタビュー
トーハクは広いから、お目当てのところだけ行ってしまいがちなのですが、ざっとでも全体を見て回ると、より親しみを感じられると思います。
東洋館アジアギャラリーのらせん状に上がっていく展示室とか、東洋彫刻の作品の不思議な感じとか、とてもびっくりしました。ミイラがいるとか、そういうことがもっと知れ渡るといいな。
今の生活に無くなったものとか、歴史とかそういうものに触れるって、未来に対して良いことなのでは~と思いますが、トーハクに行くと、それをより感じやすいのではないかと。
トーハクってたぶん見えてないものもふくめて作品が多く集まっている、その奥行き感空気感を感じることができますね。自分の生活には、わかりやすいものばかり集めちゃいますが、それとはまったく離れたものに触れ合う機会、可能性がトーハクにはありますね。
作品以外に、トーハクという空間自体、スケールを感じ取るというのも、楽しみのひとつとして行くのもいいですね。びじゅチューンの題材となったほんもの!!をみつけよう!
「びじゅチューン!」の歌に登場するびじゅつ作品が展示されているよ。重要文化財 夏秋草図屏風
展示期間:11/3~12/13作品解説
月の光を思わせる銀色の地に、夏から秋の草花がさわやかな色彩であらわされています。向かって右の屏風には、百合や昼顔などの夏草が、うなだれたように葉先を地面に向けています。背景には地面にたまった雨水が流れ出しています。雨粒を描くことなく、夏の強い夕立を表現しています。
左側の屏風には、葛(くず)や藤袴(ふじばかま)、ススキや蔦紅葉(つたもみじ)といった秋の草花が右から左へと大きく風に吹かれています。宙に舞う蔦紅葉や、裏返った葉の色に、風の強さがしめされています。
夏草図は、もともとは雷神図の裏に、秋草図は、風神図の裏にありました。つまり、この夏草は雷神がもたらした雨に打たれており、秋草は風神が巻き起こした風に吹かれているという関係にあったのです。
他にも光琳の「風神雷神図屏風」と抱一の「夏秋草図屏風」には、金と銀、天上の世界と地上の世界といった対比が見られ、光琳に憧れた抱一が、さまざまに光琳の作品に応えようとしたことがうかがえます。井上涼さんコメント
能面 小面
展示期間:10/20~12/25作品解説
国宝 太刀 (名物 三日月宗近)
展示期間:9/8~11/29作品解説
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱
作品解説
燕子花の葉や茎の部分は、漆(うるし)で描いたのち、乾かないうちに金粉を蒔(ま)きつける「金蒔絵(きんまきえ)」によって表し、花の部分は貝がらの内側を平らに加工してはめ込む「螺鈿(らでん)」という技法を使っています。硯箱のデザインは一見斬新(ざんしん)な印象を受けますが、その表現は伝統的な漆の工芸技術によるものです。
板橋と燕子花のモチーフは、『伊勢物語』という平安時代の物語に登場する愛知県東部の八橋という場所にちなんだもの。
作者の尾形光琳は、17世紀のおわりから18世紀はじめに活躍した画家です。光琳には、八橋の情景を描いた屏風の名品も知られ、古典文学にちなんだモチーフを、洗練された感覚で捉えなおす点が特徴です。井上涼さんコメント
国宝 松林図屏風
展示期間:10/20~11/29作品解説
じっと見ていると、立ち込める靄が動いたり、光がこぼれたり、ざわざわと風の音がしたりしませんか?松の木の形を緻密に写すというよりは、その場の空気をリアルに感じられるところがこの作品の魅力、日本水墨画の最高峰といわれる理由です。
よく見ると、松林の奥には、遠く雪山が薄っすらと描かれています。季節は冬へと向かう晩秋でしょうか、それとも雪解けの春でしょうか。描かれたのは、等伯(とうはく)の故郷、能登半島の浜辺にある松林だという説もあれば、古くからの画題である天橋立や、三保の松原ではないかという説もあります。
そのほかにも、この絵にはいくつかの謎が指摘されています。向かって右の屏風、右隻(うせき)の右端で切れた松が、左隻(させき)の左端に描かれた枝先につながっているように見えます。つまり、元は左右が逆だったのではないか。紙の継ぎ目が横一線につながらないことや、通常より粗末な紙を使っていることから、実は下絵だったのではないか。いやいや、それにしてはいい墨を使っている、など、研究者の間では様々な意見が出されています。もちろん正解はありません。見る人それぞれの感性で、それぞれの心の風景とリンクさせながら、じっくりと味わってみてください。井上涼さんコメント
重要文化財 摩耶夫人および天人像
展示期間:~11/29作品解説
摩耶夫人は右手を伸ばし、枝をつかむ仕草をしています。足を踏ん張り、左手を衣ごとかたく握っているのは、出産のために力を入れているのでしょう。右脇を見ると、小さなお釈迦様が合掌しながら生れ出ています。その周りには手に水の入った瓶(びん)などを持つ天人たちの像もあります。天人像の底には湾曲した棒が残っているものがあり、もとは宙に浮くように置かれていたと考えられます。この世にお釈迦様が生まれたことをお祝いする4月8日の誕生会(たんじょうえ)で、仏像に水などを注いで洗い清める灌仏に使われた仏像です。重要文化財 湖畔
Tokyo National Research Institute for Cultural Properties作品解説
日本近代洋画の巨匠として知られる黒田清輝は、フランス留学を終えて帰国し、日本の洋画界に大きな変化を与えました。黒田の作品に見られる変化する光と大気のおりなす明るい表現は新派(しんぱ)、紫派(むらさきは)と呼ばれ、人々の心をとらえました。国宝 洛中洛外図屏風(舟木本)
展示期間:10/27~11/29作品解説
子どもから老人まで、およそ2500人の人びとが遊び、暮らすさまが、生き生きと描かれています。たとえば、右側の屏風の中央やや左手にかかる大きな橋を見てみましょう。これは五条大橋。お花見の帰りなのか、浮かれ騒いでいる集団が橋を渡っています。先頭では、扇や桜の枝を持った人たちが踊りくるっています。最後尾には両脇を抱えられ、酔いつぶれた男。この大騒ぎに驚いて、橋の下からは船頭さんが見上げています。遊んでいる子どもたちがいたり、けんかをしている人たちがいたり、一人ひとりの顔の表情に注目してみると、屏風の世界に引き込まれてしまいます。
さらに、 三十三間堂、清水寺、八坂神社、祇園祭など、今も訪ねることのできる京都の名所や行事を探してみる楽しみ方もあります。作者の岩佐又兵衛(いわさまたべえ)は安土桃山時代から江戸初期にかけて京都、福井、江戸で活躍した画家で、生き生きとした人物描写を得意としました。ワークシート・チラシダウンロード
ワークシート「なりきり日本美術館リターンズMAP」
なりきり新聞が完成したら「#なりきり日本美術館」で投稿してみよう!チケット情報
事前予約制
※特別展の事前予約をされた方は、総合文化展の事前予約の必要はありません。
※詳細は東京国立博物館ウェブサイト(https://www.tnm.jp/)をご確認ください。観覧料
一般1,000円、大学生500円 ※大学生の方は、学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
※総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
※同時期に開催の特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」(表慶館 2020年9月21日(月・祝)~11月15日(日))、「桃山―天下人の100年」(平成館2020年10月6日(火)~11月29日(日))は別料金および事前予約(日時指定券)が必要。ただし、中学生以下は無料。開催概要
交通・料金・開館時間(トーハクウェブサイトへ)
会期
2020年10月27日(火) ~ 2020年12月6日(日)
会場
東京国立博物館 本館 特別5室・特別4室
開館時間
9:30~17:00 ※金曜日、土曜日は21:00まで。
休館日
月曜日、11月24日(火) ※ただし11月23日(月・祝)は開館
会期、開館日、開館時間、入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、このページでご確認ください。
主催
東京国立博物館、文化財活用センター、NHK
お問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
アクセス
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄 京成上野駅より徒歩15分
「風神雷神図屏風デート」のもとになった宗達の風神雷神がつきあったばっかりのカップルだとしたら、100年くらいあとの光琳が描いたこの風神雷神は、二人の関係が少し変わっていっているのかな~と思いました。顔がひょうきんで表情がやわらかくなっています。
屏風の裏側に描かれた抱一の夏秋草図は、蔦の葉が風に吹かれて裏返る様子や百合の花が草に隠れているところとか、繊細です。じっくり見ると、いろいろな発見がある屏風ですね。銀色の背景が曇り空みたいな感じで、風神と雷神のケンカを連想しました。