複製とデジタルコンテンツを用いた文化財の新たな鑑賞体験をご提案しています。これらのコンテンツをミュージアム等へお貸し出しすることもできます。詳しくはお問い合わせください。
デジタルコンテンツを活用した展示例
東京国立博物館と文化財活用センターがNHKとともに制作した、岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屏風 (舟木本)」を題材とした映像コンテンツを、スマートフォンなどで利用可能な多言語・手話サービスや高精細複製品とともに鑑賞し、楽しむことができる体験型展示です。
400年前の京の都で、老若男女2500人を超える人びとが遊び、生き生きと暮らす、洛中洛外図屏風の世界を、「食と享楽」「美と芸能」「歴史と文化」をテーマに6人のナビゲーターがご案内します。
(設置に必要な面積:(1) 映像&屏風の場合 幅13m x 奥行7m程度、(2) 映像のみの場合 幅6m x 奥行6m程度 *客席等は除く最小限のスペース)
「国宝 松林図屏風」
日本水墨画の最高峰と称えられる長谷川等伯筆「国宝 松林図屏風」の高精細複製と、プロジェクションマッピングを用いた展示です。
屏風は古くから部屋を飾ったり、仕切ったりするために使われてきましたが、現代の私たちの生活からは遠い存在となっています。この展示では、ガラスケースなしで、畳に座ってじっくり屏風を眺めるという本来のスタイルで鑑賞し、高精細複製に映像と音響を重ね合わせることで、想像を広げて名画の世界に入り込む体験を生み出します。
(設置に必要な面積:幅7m x 奥行3m以上、高4m程度 *文化財活用センター所有機材を使用する場合)
「国宝 花下遊楽図屏風」
満開の桜の下で舞い踊る姿が描かれた17 世紀の国宝「花下遊楽図屏風(かかゆうらくずびょうぶ)」の高精細複製品を展示し、プロジェクションマッピングによって幻想的な空間を創り上げます。
桜と海棠(かいどう)が咲きほこるなか、着飾った女性たちの宴が催されるうららかなシーンが蘇ります。夢のひとときを体験してください。
(設置に必要な面積:(1) 屏風への投影 幅7m x 奥行3m以上、高さ4m程度、(2) 屏風・天井・床面への投影 幅10m x 奥行10m以上、高5m程度 *文化財活用センター所有機材を使用する場合)
「国宝 納涼図屏風」
「国宝 納涼図屏風」の高精細複製と、プロジェクションマッピングを用いた展示です。
納涼図屏風は、夕顔棚の軒端の下で満月を眺める三人のもとに涼やかな風があたる、普段の人々の暮らしの中の一瞬の風景が描かれています。月の満ち欠けとともに描かれた情景を見てみると、私たちのごく身近にある平穏な暮らしに見えてくるかもしれません。
(設置に必要な面積:幅3.5m x 奥行3m以上、高4m程度 *文化財活用センター所有機材を使用する場合)
「国宝 観楓図屏風」
京都洛北の高雄にある清滝川のほとりで、色づいた紅葉を楽しむ人々を描いた「国宝 観楓図屏風」の高精細複製と、プロジェクションマッピングを用いた展示です。
映像では、紅葉が風にゆれ、雁がはばたき、雪化粧の愛宕山を背に白鷺が舞い降りる、そんな冬への移り変わりの中で、紅葉と宴を楽しむ人々の姿を見ることができます。
(設置に必要な面積:幅4m x 奥行3m以上、高4m程度 *文化財活用センター所有機材を使用する場合)