ぶんかつブログ

おうちで楽しむ なりきり日本美術館リターンズ

東京国立博物館(トーハク)で開催中の「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」の特設ページでは、おうちで楽しんでもらえるように、アーティストの井上涼さん出演の「スペシャルムービー」を8本公開しています。今回は、動画のみどころと、撮影裏話を少しだけご紹介。

▷なりきり日本美術館リターンズ 特設ページを見る


撮影は朝早くからスタート。きれいな青空です!

8本の動画は、好きな順番で見ていただいて構わないのですが、Vol.1~3では、井上涼さんが「なりきり日本美術館リターンズ」(以降、なりきりR)の会場を紹介しています。井上さんと一緒に会場に行ってみましょう。

Vol.1 井上涼さんが体験 風神雷神図屏風・夏秋草図屏風 表と裏でダブルデート
[https://youtu.be/Jc6vf1mWXkE]

会場では、「風神雷神図屏風」の前のスイッチに乗ると、雷が鳴ったり風が吹いたりして、裏側の「夏秋草図屏風」でも、ある変化が起こります……。みなさんにその様子を伝えるために、撮影中、井上さんが表と裏を何度も行ったり来たり。できあがった動画では、よりわかりやすくするため編集で処理していますが。(!!)


じつは撮影の順番としてはこのシーンは終盤。そんな、疲れも見せない井上さんのフットワークもみどころです。

ご来場いただくみなさんは、ご家族やお友だちにスイッチに乗ってもらって交代しながら両側を見てみるとよいかもしれません。おひとりの場合でも、スタッフがお手伝いしますので安心してくださいね。

Vol.2 井上涼さんが体験 国宝「松林図」ライブ
[https://youtu.be/eidzHN_PZ3g]

井上さんが生んだキャラクター「松林ズ」が、「松林図屏風」の上で歌って踊ります。「松林ズ」の晴れ舞台をはじめて目にした井上さんの、おどろき…、(こんなことしていいの?)と、すこし戸惑ったような様子が印象的でした。
11月17日のぶんかつブログ、トーハク学芸研究部長 救仁郷さんの「何してくれちゃってるんですか~」という言葉が記憶に新しい)


「松林ズ」と井上さん、右端の松の木がそのまま飛びだしてきたよう

前半と打って変わって後半はしっとりした大人の雰囲気の映像です。「前回より、なんだかマニアックになってる~」と、井上さん。2018年のなりきり日本美術館よりパワーアップしたというお声もいただいているのですが、たしかにマニアックかも…。

Vol.3 井上涼さんが体験 おじゃまします八橋蒔絵硯箱
[https://youtu.be/SP1myhAz1UA]

こちらの会場は、大きな硯箱の映像展示と、タッチパネルでオリジナルの硯箱をデザインすることができる「うるし体験」の2本立て。会場をのぞくとすぐに大きな硯箱に目が奪われます。足元には鉛の橋が8本かかり、かきつばたが咲き乱れ、空間全体で八橋の世界を表現しています。
そして、井上さんも奮闘した硯箱のデザイン。時間制限があるので、最後に焦ってしまうんですよね。展開図にモチーフを配置していきますが、作っている途中で立体的なイメージが確認できますよ。


完成した硯箱と記念撮影

さて、Vol.4以降は、なりきりRの会場を飛びだして、トーハク研究員の藤田さんと一緒に展示室に「ほんもの」を見に行きます。会場で配っているワークシートを手に、「びじゅチューン!」の歌のもとになった文化財を見に行ってみましょう~。

なりきり日本美術館リターンズ ワークシート

Vol.4 びじゅチューン!「住んでます、八橋蒔絵硯箱」のもとになった
ほんものの国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を見にいく

[https://youtu.be/WEn1OffO9bw]

Vol.3で体験した、硯箱。ほんものでは、内側の水紋は見られませんが、なりきりR会場での体験を思い出しながら八橋の情景を想像してみるのもいいかも。
体験をきっかけに、文化財に興味を持ったり、見え方が変わってくるのが「なりきり日本美術館」の醍醐味!文化財の知識もないし、難しそう、と思っている人にこそ気軽に立ち寄っていただきたいです。


思っていたより大きい?小さい?素材ごとに異なる輝きや厚みなどもじっくりと。

Vol.5 びじゅチューン!「特急三日月宗近」のもとになった
ほんものの 国宝「三日月宗近」を見にいく
[https://youtu.be/K2dDY8P0iZg]

お次は、国宝「三日月宗近」を鑑賞。なりきりRの体験型コンテンツにはなっていませんが、トーハクには「びじゅチューン!」の歌のもとになった文化財がいくつも所蔵されていて、「三日月宗近」もそのうちのひとつ。
動画の中で井上さんもお話されていますが、ほんものを目の前にすると、写真などではわからなかった細部もしっかりと確認できます。それに、自分がかっこいい!美しい!と感じる、思い思いの角度から見られるのは展示室だからこそ。このような時節柄、いまは出かけるのが難しい方も多いと思いますが、動画から少しでも展示室の雰囲気を感じていただけると嬉しいです。

Vol.6 トーハクでお気に入りの“びじゅつ”を見つけよう
[https://youtu.be/TV4HaKn8xKI]

Vol.6 では、井上さんがその場で気になった文化財をピックアップ。


表情がかわいらしい龍の自在置物。もしかして次の「びじゅチューン!」候補?

こんな風に偶然の出会いや発見が展示室にはいっぱいあります。みなさんもぜひお気に入りをみつけてみてくださいね。
「なりきり新聞」の投稿もお待ちしています!「#なりきり日本美術館」を忘れずに。

Vol.7 びじゅチューン!「ツイスト出産」のもとになった
ほんものの 重要文化財「摩耶夫人および天人像」を見にいく
[https://youtu.be/ZysRXYAS2-o]

Vol.8 びじゅチューン!「あえて湖畔」のもとになった
ほんものの 重要文化財「湖畔」を見にいく

[https://youtu.be/VKCetWqk6dw]

Vol.7、Vol.8 では、法隆寺宝物館と黒田記念館に展示されている「ほんもの」を見に行きます。


「摩耶夫人および天人像」を見る井上さん

2018年に「トーハクトラベル」[https://youtu.be/pHQE4KM36Pk] を撮影した際にも、井上涼さんには敷地中を駆け巡ってご紹介していただきましたが、今回もやっぱり。
トーハクにはおよそ12万件の文化財が所蔵されています。一日に展示されている作品数は2000件以上。敷地内を自由に歩きたくさんの発見をしてほしい、そんなきっかけを作れたらという思いが、今回の動画制作チームにはありました。
とくに黒田記念館はトーハクの正門を出て行かなければならず、遠いと感じるというお客さんも多いそう。でも、井上さんの案内の通り進めばすぐに到着です。


作品だけでなく、建物も素敵なのでトーハクで建築巡りというのもおすすめ。

と、駆け足でご紹介をさせていただきました。まだご覧になっていない方は、ぜひ動画をご覧ください!ほんものの文化財を前にして、井上さんの「びじゅチューン!」制作のお話が聞けるのもこの動画だけのスペシャルです。
残念ながら開催中に行くことができないという人も、この動画を見て会場にいる気持ちで楽しんでいただけると幸いです。これから行けるよ、という人は予習に。すでに行った人は余韻にひたりながら…。

そして、最後にもうひとつ。なりきりR特設ページでは、「びじゅチューン!」の歌と歌の元になったトーハクの所蔵の文化財を一緒に紹介しています。スペシャルムービーと合わせておうちで楽しんでみてくださいね。

 

親と子のギャラリー
「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」

日時:2020年10月27日(火)~ 12月6日(日) 9:30~17:00(金・土曜日は21時まで開館)

会場:東京国立博物館 本館 特別5室・特別4室(台東区上野公園13-9)

休館日:月曜日、11月24日(火) ※ただし11月23日(月・祝)は開館

主催:東京国立博物館、文化財活用センター、NHK

料金:総合文化展観覧料金(一般1,000円 大学生500円)でご覧いただけます

※東京国立博物館への入館にはオンラインによる事前予約が必要です。詳細はトーハクウェブサイトをご確認ください。
※会期、開館日、開館時間、入館方法等については、諸事情により変更する場合がありますので、展覧会特設ページでご確認ください。

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カテゴリ: 展示・イベント