〈冬木小袖〉の修理について
日本やアジアの文化財は、木や紙、絹など
東京国立博物館ではこれまでも、予算の一部を修理費用に充てることで、継続して文化財の修理を進めてきました。しかしながらその予算は限られており、多くの文化財が修理の順番を待っている状況です。
〈冬木小袖〉も経年による劣化が進み、汚れや糸の断裂が見られます。また、傷んだ表地を補強するために先の修理で施した並縫いの縫い目が目立っている状況です。
先の修理による並縫いの縫い目が目立っている様子
襟から肩にかけて生地が傷んでいる様子
今回、個人・企業の皆様からの後押しにより、いよいよ本格修理に着手することができました。2021年1月に修理工房へと運ばれた〈冬木小袖〉は、部分的な解体を行ないながら、まず損傷状態の確認と修理方法の検討を進めてきました。今後はさらに、表地の補修や裏地の新調などが予定されており、2022年末2023年3月末頃の修理完了を目指して慎重に作業を進めています(〈冬木小袖〉の修理完了は、工期延長に伴い変更となりました)。
修理レポート
修理の進捗状況について、2023年に予定している修理後の一般公開まで定期的に報告を行なっていきます。
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2023年4月20日 (木)
posted by 多比羅 菜美子(文化庁) at 2023年3月30日 (木)
posted by 古山 珠美(総務担当) at 2023年2月2日 (木)
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2022年12月22日 (木)
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2022年06月09日 (木)
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2021年12月09日 (木)
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2021年08月31日 (火)
posted by 田村 淳朗(総務担当) at 2021年07月27日 (火)