いつでも、どこでも楽しめる「うるし体験 for WEB 」公開!

2020年から東京国立博物館で行なわれていた体験型展示「うるし体験」をご存じでしょうか?
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)をお手本として、本館特別4室<日本文化のひろば>にて、2024年12月まで多くの方に楽しんでいただいていた、デジタル技術を活用したプログラムです。
デジタルコンテンツの宿命でもある機器の故障や寿命で、惜しまれつつも2024年12月に展示室での公開を終えました。
そんな「うるし体験」がこのたびWEBアプリケーションとして生まれ変わりました!!
【うるし体験 for WEB】[ https://edu-cpcp.nich.go.jp/urushi/app ]
今回のWEB版では、日英中韓の4か国語対応。これまで以上に多くの方に楽しんでもらえるはずです。
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 拡大
燕子花(かきつばた)の花は貝殻の切片を張り付けた螺鈿(らでん)、葉には金粉を蒔きつけた金平蒔絵(きんひらまきえ)で加飾している
「うるし体験 for WEB」では、日本の伝統的技法のひとつ「漆工芸」を体験することができます。
うるし(漆)とは漆の木からとれる樹液のことで、この樹液を器の表面に 塗り重ねたり、色を付けたりすることで加飾していくことを漆工芸とよびます。
「うるし体験 for WEB」トップページ
本コンテンツでは、うるしで絵や模様を描き、そのうるしが乾く前に金属や色のついた粉を蒔(ま)きつける「蒔絵(まきえ)」という日本独自の技法を、デジタルで体験することができます。
体験の流れと楽しみ方
「うるし体験 for WEB」では蒔絵の技法体験と硯箱のデザインの2つが楽しめます。
・PART 1 蒔絵の模様のつけ方にチャレンジ
うるしの下絵に金粉をまぶし、ふき取ると絵が浮かび上がってきます
モチーフとなる花びらの模様をなぞることで下絵を描き、その上から金粉をまぶして蒔きつけて加飾します。下絵は自由に描くこともできるので、オリジナルの絵柄でお気に入りのデザインを楽しんでみてください。
・PART 2 「八橋蒔絵螺鈿硯箱」のデザインにチャレンジ
PART 2 「八橋蒔絵螺鈿硯箱」のデザイン画面
国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を題材に、燕子花の花や葉、橋や流れる水などのモチーフパーツをレイアウトしていきます。パーツの大きさや置き方は自由自在。配置のやり直しもできるので、自分だけのデザインに挑戦してみてください。
完成した硯箱。画面上ではぐるぐる回して全体を見ることもできます。
作成したデータには「〇〇作」というように自分で名前をつけることができます。ダウンロードして、周りのみんなとシェアしてみてはいかがでしょうか。
印刷用のペーパークラフトデータ
完成した硯箱は画面上で鑑賞したり、ペーパークラフト用のPDFデータをダウンロードしたりすることができます。 ぜひご自宅などでプリントアウトして、組み立ててお楽しみください。
プリントアウトして組み立てたペーパークラフト。みなさまも是非つくってみてください!
小中学生の方は普段学校で使っているタブレットなどでも楽しむことができます。ぜひ一度体験してみてください。
【体験動画】八橋蒔絵螺鈿硯箱ペーパークラフトのつくりかた[ https://www.youtube.com/watch?v=7qYDubmJgYk ]
【うるし体験 for WEB】[ https://edu-cpcp.nich.go.jp/urushi/app ]
【推奨環境】
以下の環境下でご利用されることを推奨します。
・10インチ以上の画面サイズ
・1366×768ピクセル以上で横表示ができること
・タッチパネル若しくはマウスポインティングデバイスが使えること
・すべてのOS・ブラウザ・デバイスで動作を保証するものではありません。
あらかじめご了承ください。
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- 2025年05月15日 (木)