展示 ・イベント

8Kで楽しむ国宝屏風「洛中洛外 京めぐり」

会期 2024年10月5日(土) ~  2024年10月14日(月)
会場 NHK名古屋放送センタービル1階 プラザウェーブ21(「美術を楽しもうキャンペーン」コーナー内)
開館時間 10:00~ 17:00
入場・参加料金 無料
主催 NHK、東京国立博物館、文化財活用センター
ウェブサイト NHK名古屋放送局 イベント・インフォメーション
https://event.nhk.or.jp/e-portal/detail.html?id=1605 
 

 

 

8Kで楽しむ国宝屏風「洛中洛外 京めぐり」がNHK名古屋放送局に登場!
超高精細8K3DCGとナビゲーターのトークで国宝屏風を楽しもう!

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が、東京国立博物館・NHK(日本放送協会)との共同研究「みんなの8K文化財プロジェクト」の一環として開発した、国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の8K3DCGを用いたコンテンツ「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」を、NHK名古屋「美術を楽しもうキャンペーン」内で公開します。
「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」は、2022年に東京国立博物館で公開した8K映像コンテンツ「時間をこえた出会い―洛中洛外 400年前の京都へ」*に、新たに日本語・英語字幕および手話CGサービスを加え、ご自身のスマートフォンやタブレットなどを利用してお楽しみいただけるように改良された体験型コンテンツです。東京以外の地域では初公開となります。

*東京国立博物館創立150年記念 特別企画「未来の博物館」内で公開

展示のみどころ

8K映像で国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」のディテールを楽しむ

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、江戸時代に活躍した絵師・岩佐又兵衛が、約400年前の京都の街並みを俯瞰するかのように描いた大パノラマの絵画です。6曲1双の屏風に、武士や商人のみならず、かぶき者や酔っ払いまで、じつに老若男女2500人を超える人びとが遊び、暮らすさまが生き生きと描きだされています。
70インチの画面に映る8K映像では、肉眼では見るのが難しい細部までじっくりと鑑賞することが可能です。このコンテンツでは、洛中洛外図屏風の世界を「食と享楽」「美と芸能」「歴史と文化」という3つのテーマで、土井善晴さん〔料理研究家〕、伊集院光さん〔タレント〕、IKKOさん〔美容家〕、林家正蔵さん〔落語家〕、磯田道史さん〔歴史学者〕、山崎怜奈さん〔タレント〕ら6人のナビゲーターがご案内します。江戸時代にタイムトリップし、活気あふれる京の都を歩いているかのような体験をお楽しみください。

国宝 洛中洛外図屏風(舟木本) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の情報をColBaseで見る

 

※原本の展示はありません。
※会場に展示される国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品は、〈ぶんかつ〉とキヤノン株式会社による共同プロジェクト「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環として活用しています。

インクルーシブな新サービス

スマホ日英字幕サービス

会場内において、スマートフォン・タブレットなどの携帯端末で、映像で登場する6人のナビゲーターのトーク内容を、日本語・英語の字幕で楽しむことができます。英語は音声もお楽しみいただけます。

多言語サービスの画面イメージ

デジタルヒューマン「KIKI」による手話CG

6つのトークのうち、「歴史」を案内する磯田道史さんのトークでは、NHKグループが取り組むデジタルヒューマン「KIKI」による「手話CG」のサービスも利用できます。まるで人間のような自然な表情や手の動きで、聴覚障がいがある利用者のみなさまにもわかりやすく、この国宝屏風の見どころを紹介します。


手話CG 画面イメージ

「KIKI」とは?

 

インクルーシブ社会の実現を目的に開発された、手話が得意なデジタルヒューマン。聴力を失った兄のために手話を学ぶ。兄と参加したフェスで、ラップミュージックを見事に表現した手話通訳者と出会う。その情熱的なパフォーマンスに感銘を受け、いまは自分のスタイルを大切に、手話通訳者として活躍中。
新たに開発されたコンテンツに搭載している手話CGは、インクルーシブ社会の実現に向けて、NHKグループが筑波技術大学の大杉豊教授の監修のもと開発し、提供しているサービスです。デジタルヒューマンの動きは、手話ネイティブの動きをモーションキャプチャにより収録し反映しており、このサービスにおいても、大杉教授が単語ひとつひとつを確認し、指導にあたり完成しました。


デジタルヒューマン「KIKI」(c)NEP/GMS

 

本サービスの推奨動作環境

Android版:Android OS 11.0以上 / iOS版:iPhone XS以降の端末、iOS 16.0以上
※本サービスは本展会場内においてのみ利用可能です。
※全ての端末での動作を保証するものではありません。
※ご利用端末の特別な設定、空き容量や通信状況・通信速度などに起因し、正常に動作しない場合があります。
※言語:【音声】日本語・英語、【字幕】日本語・英語、【手話CG】日本語

「8K文化財プロジェクト」について

東京国立博物館とNHKが2020年から取り組んできた共同研究プロジェクト。最先端のスキャナーやフォトグラメトリ技術を使って、文化財を撮影し、超高精細な3DCG=「8K文化財」を制作。東京国立博物館における展示、NHKの番組やイベント等で公開してきました。
2022年秋に共同研究の集大成として開催した展示「未来の博物館」では、「洛中洛外図屏風(舟木本)」、「救世観音像」の3DCGを使った体験型展示を制作・公開。9万人をこえる来場者に新たな鑑賞体験を提供し、好評を得ています。2023年からは〈ぶんかつ〉もプロジェクトに加わり、制作した「8K文化財」の活用と展開に取り組んでいます。