会期 | 2019年10月29日(火) ~ 2019年11月24日(日) |
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会場 | 東京国立博物館 法隆寺宝物館 資料室 |
開館時間 | 9:30―17:00※毎週金曜、土曜、11月3日(日・祝)、4日(月・休)は21:00まで開館※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日※11月4日(月・休)は開館、翌5日(火)は休館 |
観覧料金 | 一般620円(520円)、大学生410円(310円)※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)でご覧いただけます |
主催 | 東京国立博物館、文化財活用センター |
コンテンツ制作 | 文化財活用センター・NHKエデュケーショナル |
お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
なお、国宝「聖徳太子絵伝」原作品の展示は2019年11月24日で終了しました。
東京国立博物館所蔵の国宝「聖徳太子絵伝」は、かつて奈良・法隆寺の絵殿(えでん)を飾っていた大画面の障子絵です。平安時代・延久元年(1069)、絵師・秦致貞(はたのちてい)によって描かれました。聖徳太子の生涯を描く聖徳太子絵伝のなかでもっとも古く、初期やまと絵の代表作にあげられます。しかし、長い年月を経て画面のいたみがひどく、くわしく鑑賞することがかないません。
〈8Kアートビューアー〉は、国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を、大型の8Kモニターに映し出すアプリケーションです。鑑賞者の操作により、肉眼では見ることのできない絵の詳細を拡大することで、描かれた聖徳太子の表情まで確認することができます。あわせて聖徳太子の生涯や、場面解説もお楽しみいただけます。
法隆寺宝物館で国宝「聖徳太子絵伝」が展示される期間に、映像アプリケーション〈8Kアートビューアー〉が体験できる特設コーナーを設けます。およそ千年前に描かれた国宝の絵伝と聖徳太子の魅力を、ご堪能ください。
展示のみどころ
※原作品の展示は2019年11月24日で終了しました
秦致貞 筆/平安時代・延久元年(1069)/綾本着色/ 10 面/東京国立博物館(N-1)
聖徳太子(574-622)は用明天皇の第二皇子で、飛鳥時代、推古天皇のもと仏教の興隆や遣隋使の派遣、十七条憲法の制定などに力をつくしました。太子の伝記『聖徳太子伝暦』が10世紀に成立したのち、その生涯を絵画化した絵伝が数多く作られました。なかでもこの作品は、現存最古かつ最も優れた聖徳太子絵伝で、11世紀のやまと絵の説話画としても貴重な遺例です。計10面からなる大画面には、法隆寺のある斑鳩の地を中心に、飛鳥や難波(現在の大阪府)、更に中国・衡山までを見渡す雄大な景観が描かれ、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間を作り出します。
※資料室には実物大の複製グラフィック(10面)を展示しています
【部分】1歳、太子の誕生を祝う宴(第1面)
【部分】11歳、雲のように空に浮かぶ(第1面)
【部分】12歳、百済の賢者、日羅と会う(第10面)
【部分】16歳、父の用明天皇を見舞う(第3面)
※公開期間を2020年1月末まで延長します(日本語版のみ)
タブレットを使った操作で、国宝「聖徳太子絵伝」の見たい部分を拡大したり、聖徳太子の生涯の物語から該当する場面を呼び出したりすることができるアプリケーションです。1面およそ縦1.9m×横1.5mの国宝絵伝を、計28区画に分割して撮影し、画像をつなぎ合わせて1面で18億画素の高精細画像データを作成しました。2面で36億画素という高精細画像データがリアルタイムで処理され、大型8Kモニターに高精細画質で映し出されることで、作品の細部までじっくり鑑賞することができます。このアプリケーションは、日本語・英語に対応しています。
関連イベント
①11月1日(金)18:30-19:00/②11月23日(土・祝)17:00-17:30
集合場所:法隆寺宝物館 第6室
事前申込み不要/聴講無料、ただし当日の入館料が必要