文化財の保存

【終了】第4回 保存環境調査・管理に関する講習会 −室内汚染物質の精密測定-

講習会の様子

場所: 文化財活用センター会議室
参加者数: 会場4名、オンライン15名
会期: 2022年8月22日(月) ~ 2022年8月22日(月)

文化財活用センター〈ぶんかつ〉では、主に資料保存に携わる学芸員を対象に、収蔵庫や展示室における保存環境の調査、適切な評価、さらに適正な管理につなげるための手法について学ぶ講習会を行ないます。

第4回目となる本講習会では、展示・収蔵空間における室内汚染物質の精密測定について、詳しく取り上げることとします。



2022年8月22日(月)に「第4回 保存環境調査・管理に関する講習会 ―室内汚染物質の精密測定―」をオンラインとのハイブリッド形式で行ない、会場には4名、オンラインで15名の方々にご参加いただきました。

近年では、展示・収蔵空間における空気環境に対応した簡易的な調査方法が普及し、施設職員が定期的にモニタリングできるようになりました。しかし、個別かつ高精度な気中化学物質の定性的、定量的調査には、イオンクロマトグラフィー分析(IC)やガスクロマトグラフィー質量分析(GC-MS)などによる精密測定が必要となります。精密測定には専用の装置や専門技術を要するため、専門業者や機関に依頼することが一般的ですが、目的に応じた情報を得るには、我々の側にも基本的な知識が不可欠です。そこで、今回の講習会では、室内汚染物質の精密測定に関して、種類と原理、実際の方法、結果の読み方、依頼時の注意点などについて、株式会社SOY-TECの呂俊民氏に詳しく解説していただきました。