文化財の保存

【終了】第2回 保存環境調査・管理に関する講習会 −資料保存用資材としての中性紙-

野田氏による講義の様子

参加者数: 17名
会期: 2019年12月12日(木) ~ 2019年12月12日(木)

文化財活用センター〈ぶんかつ〉では、主に資料保存に携わる学芸員を対象に、収蔵庫や展示室における保存環境の調査、適切な評価、さらに適正な管理につなげるための手法について学ぶ講習会を行ないます。

第2回目となる本講習会では、収蔵庫や書庫における資料保存容器の資材として広く使われている中性紙をテーマに取り上げます。


中性紙を利用した保存容器の組立て実習


収蔵庫や書庫における資料保存容器の資材として広く使われている中性紙をテーマとした「第2回 保存環境調査・管理に関する講習会 −資料保存用資材としての中性紙-」を2019年12月12日(木)に開催し、各地で保存に専従する学芸員など17名が参加しました。

本講習会には、特種東海製紙株式会社の野田弘之氏、および株式会社資料保存器材の島田要氏を講師としてお招きしました。野田氏には、一般的な製紙工程から、紙の科学的な諸性質、中性紙の特性や規格などについて、幅広くお話を頂きました。島田氏からは、中性紙を利用した保存容器に関して、その適切な使用方法などに関して、実習も交えながら詳しく解説していただきました。

参加者は保存業務の経験豊かな方がほとんどですが、それでも「目からうろこが落ちる」ような充実した内容で、高い満足を頂きました。