ぶんかつブログ

文化財防災センターとのクラウドファンディングの返礼品をご紹介

阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から14年、そして能登半島地震から1年が経ちました。
日本では毎年のように大きな自然災害が発生しており、これらの災害は人びとの尊い命や生活基盤を奪うだけではなく、地域の文化遺産にも深刻な被害をもたらします。

毎日拝んでいた仏像、地域の歴史を伝える石碑(せきひ)、地元のお祭りの道具、伝えられてきた技術など、文化遺産はわたしたちの暮らしの歴史と文化がつまった「たからもの」。
失われると二度と取り戻すことはできません。

〈ぶんかつ〉は、被災文化遺産を救援するため、同じく国立文化財機構に所属する施設〈文化財防災センター〉と共同で、今年の3月11日よりクラウドファンディングをはじめました (~6月9日)。

地域の宝をみんなで守る|文化財防災・救援プロジェクト2025

▷▷クラウドファンディング特設サイトhttps://readyfor.jp/projects/bunbou2025

実施期間:2025年3月11日(火)から2025年6月9日(月)23時まで

目標金額:500万円(第1目標)→700万円(第2目標)

資金使途:文化財防災救援基金への繰り入れ(被災文化遺産の救援の初動対応費用)

被災地の文化遺産を守ることは、その土地の歴史と文化を守ることであり、被災後の地域の復興を推し進めることにつながります。
今後一つでも多くの文化財を救い出すため、ぜひご支援、ご協力いただけますと幸いです。

 

本クラウドファンディングでは、寄付金額に応じて返礼品をご用意しておりますので、その中からいくつか取り上げてご紹介したいと思います。

一つ目はこちらの軍手。可愛らしいネコのイラストがプリントされています。
軍手は防災グッズの定番で、文化財防災の現場でも必需品ということで採用されました。
被災した文化財を運び出す際には、文化財の保護のためにも、自身の怪我防止のためにも軍手が欠かせません。
手のひらのプリント部分は滑り止め素材になっているので、実用性もバッチリです。

オリジナル軍手 5,000円もしくは10,000円以上の対象コースへのご寄付でプレゼント

 

次に、雄勝石(おがついし)プレート。雄勝石は、宮城県石巻市雄勝地区の特産として有名です。
雄勝石を原料とした「雄勝硯(おがつすずり)」は、600年以上の歴史をもつ伝統工芸品として有名ですが、「保温・保冷性」に優れているという特性を活かし、食器などにも使われています。
天然素材ならではの、ひとつひとつ風合いの違うプレートをお楽しみいただけます。

オリジナル雄勝石プレート 50,000円の対象コースへのご寄付でプレゼント

 

雄勝石の産地である宮城県石巻市雄勝地区は東日本大震災で大きな被害を受けた場所。
今回は被災地の伝統工芸を少しでも応援できればという想いで、雄勝硯生産販売協同組合さんに返礼品の制作をお願いしました。

 

最後に体験型返礼である、文化財応急処置ワークショップについてです。


文化財応急処置ワークショップ(東京・奈良開催) 30,000円の対象コースへのご寄付で参加権を付与

急な雨によって手持ちの本が濡れてしまったり、仕事中にノートにお茶をこぼしてしまったり…。
日常生活の中で本やノートをうっかり濡らしてしまった経験は、誰しもあるかと思います。
文化財防災センターでは、水損してしまった紙資料(古文書や手紙、書籍など)に対して実際に使われている応急処置の技術を応用し、生活の中で紙資料が濡れてしまった時に実践していただける作業をワークショップでご紹介します。
紙資料の応急処置で大切な2つの作業、乾燥とクリーニングを体験できるワークショップです。
東京と奈良の2か所で開催予定なので、お近くの方はぜひ参加をご検討ください。

各返礼品については、クラウドファンディングのページ内の活動報告で、より詳しくご紹介しています。
▷▷返礼品のご紹介①オリジナル軍手、雄勝石プレートhttps://readyfor.jp/projects/bunbou2025/announcements/370628
▷▷返礼品のご紹介②文化財応急処置ワークショップhttps://readyfor.jp/projects/bunbou2025/announcements/375585