世界とつながる東京港に 高精細複製品を見に行こう!

2025年3月7日(月)から、東京国際クルーズターミナルにて「日本美術のつばさ × 東京国際クルーズターミナル」の展示がはじまりました。
東京国立博物館が所蔵する国宝や重要文化財など、貴重な作品の高精細複製品を間近で鑑賞いただけます。
クルーズ船で日本全国を旅する人やその人たちを送り迎える人、また東京湾岸部を訪れた人など、多くの人が名品に親しめる展示になっています。
「日本文化」を新しい海の入り口で体験
東京国際クルーズターミナルは2020年9月に開港。
世界最大規模のクルーズ船も寄港できる、日本全国をつなぐ新しい海の入り口です。
毎週さまざまなサイズの船が出入港し多くの人が乗下船するこのターミナルの3階に、文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、高精細複製品 「重要文化財 風神雷神図屛風」(~5月下旬※予定)を展示しています。
高精細複製品「重要文化財 風神雷神図屛風」
原本/重要文化財 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館
ということで、ターミナルにクルーズ船が入港したと聞き、船と屛風の様子を見に行ってきました。
ガラス張りのターミナルビルの背後に、ビルより大きく遠くからでもわかるクルーズ船が見えてきました。日によってはもっと大きな船も着岸するそうです。
船のサイズによって乗下船に使用する階が異なるそうで、訪れた日は2階が乗船場所に。待合スペースは、乗船チェックを待つ人々で溢れていて、待機列は途切れることなく続いていました。
その混雑を横目にエスカレーターで3階へ。
この日は、3階は乗船場所として使用されていなかったので、外に広がる東京湾岸部の景色や、屛風をのんびりと鑑賞することができました。
この展示の楽しみは、高精細複製品の屛風ということで、普段はガラスケース越しでしか見られない風神・雷神を間近で細部まで見られる点です。
さらに、スマホを置いて撮影できるフォトスタンドも設置しているので、屛風を背景にガラス反射の映り込みのない綺麗な写真を撮ることもできます。


船に乗り込む前に、旅の思い出として屛風を撮影する外国人観光客の方がいらっしゃいました。
現在、展示している高精細複製品「重要文化財 風神雷神図屛風」の展示は5月下旬まで(予定)。そのあともさまざまな作品が展示されます。
東京国際クルーズターミナル付近にはお台場海浜公園や日本科学未来館、豊洲市場など、休日のお出かけスポットがたくさんあります。少し足をのばして、ぜひお立ち寄りください!
日本美術のつばさ × 東京国際クルーズターミナル
高精細複製品「重要文化財 風神雷神図屛風」
展示場所:東京国際クルーズターミナル 3階 エレベーター正面
展示期間:3月7日(月)~5月下旬(予定)
開館時間:9:00~17:00 ※客船寄港時を除く
▷▷ColBaseで原本の詳細を見る
ちなみに、羽田空港第2ターミナル国際線エリアと第3ターミナルでも、日本の四季をテーマにした展示「日本美術のつばさ × HANEDA」を行っており、別の高精細複製の屛風をお楽しみいただけます。
現在は、第2ターミナル国際線エリアでは「国宝 花下遊楽図屛風」、第3ターミナル4階江戸舞台では「国宝 檜図屛風」の高精細複製品が展示中です(~5月下旬※予定)。
こちらも要チェックです!
高精細複製品「国宝 花下遊楽図屛風」
原本/国宝 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
高精細複製品「国宝 檜図屛風」
原本/国宝 狩野永徳筆 安土桃山時代・天正18年(1590) 東京国立博物館蔵
日本美術のつばさ × HANEDA
高精細複製品「国宝 花下遊楽図屛風」
展示場所:第2ターミナル国際線エリア 3階出発ロビー
展示期間:2025年2月28日(金)~5月下旬(予定)
▷▷ColBaseで原本の詳細を見る
高精細複製品「国宝 檜図屛風」
展示場所:第3ターミナル4階「江戸舞台」
※同スペースでイベント開催の場合は、展示はありません
展示期間:2025年2月28日(金)~5月下旬(予定)
▷▷ColBaseで原本の詳細を見る
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- 2025年04月29日 (火)