会期 | 2021年10月9日(土) ~ 2021年12月12日(日) |
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会場 | 愛知県陶磁美術館 第3展示室(常設展「日本と世界のやきもの」の中で展開します) |
開館時間 | 午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで) ※ただし、10月9日(土)は同時開催の特別展「華*花」は、開会式のため観覧は午前11時からです。本特集展示は、午前9時30分からご覧いただけます。 |
休館日 | 毎週月曜日 |
観覧料金 | 常設展 及び テーマ展 一般 400円、高校生・大学生 300円、中学生以下 無料 ※企画展 及び 特別展のご観覧には別途料金が必要です。 |
主催 | 愛知県陶磁美術館 |
特別協力 | 東京国立博物館 |
協力 | 文化財活用センター |
助成 | 令和3年度 地域ゆかりの文化遺産を活用した展覧会支援事業 |
お問い合わせ | 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地 TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932 |
ウェブサイト | 愛知県陶磁美術館 https://www.pref.aichi.jp/touji/index.html |
喫茶の碗に訪れた大きな展開
展示のみどころ
抹茶の喫茶法は平安時代、禅僧によって中国からもたらされました。唐物(中国製)の喫茶の碗に始まり、茶の湯では高麗物(朝鮮製)、和物(日本製)の碗と新たな喫茶の碗が生まれていきました。絶対的な美を持つ唐物の碗、侘びの美意識によって見出された高麗茶碗や灰被天目。そして桃山時代には日本の美意識で独自の碗を作り出していきます。
中世において日本で唯一の施釉陶窯であった瀬戸窯は、14世紀に天目、茶碗、茶入といった唐物茶陶を手本に和物茶陶の制作を開始しました。瀬戸、そして美濃は唐物に迫る和物碗を作り、茶の湯の隆盛とともに侘びの茶風に適う碗を作っていきます。桃山時代の美濃は志野や織部といった独自の作風で一世を風靡していきます。
こうしたダイナミックな喫茶の碗の展開を天目と茶碗という二つの視点から、和物茶陶を代表する瀬戸や美濃が作り上げた喫茶の碗の展開とともに御覧いただきます。
本展示では、大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)をはじめ、東京国立博物館所蔵の作品9点を含む19点を展示します。
大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)
朝鮮 16世紀 東京国立博物館
ほんのり赤みを帯びたやわらかい枇杷色が特徴。有楽斎はじめ名だたる茶人が手にした。※本作品は10月19日(火)より展示
青磁蓮弁文碗
中国・龍泉窯 15世紀 東京国立博物館
日本人が見出した完璧な美。精緻な蓮弁で飾られた青磁碗は高く評価された。
志野茶碗 銘 振袖
美濃(岐阜県) 16~17世紀 東京国立博物館
白肌を透かしてすすきの文様がうっすらとみえ、志野の魅力がよくあらわれる。
体験型デジタルコンテンツ
東京国立博物館・文化財活用センター・シャープ株式会社が8Kの技術を活用して開発したあたらしい文化財鑑賞体験コンテンツ「ふれる・まわせる名茶碗」を愛知県陶磁美術館にて体験いただけます。
かたちも重さも実物の文化財そっくりに制作した茶碗型ハンズオンコントローラーを動かせば、8Kモニター上の高精細画像を360度好きな角度から鑑賞できます。まるでお茶碗を手に取って眺めているよう。
「喫茶の碗の物語 ― 中国陶磁への憧れ、そして…」では、このコンテンツで取り上げた「大井戸茶碗 有楽井戸」(重要美術品)および「志野茶碗 銘 振袖」の実物がご覧いただけます。
東京国立博物館での実証実験の様子(2020年11月)
手元のハンズオンコントローラーに連動して画面上のお茶碗が動きます。
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