会期 | 2021年7月13日(火) ~ 2021年9月5日(日) |
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会場 | 東京国立博物館 法隆寺宝物館資料室 |
休館日 | 月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館) |
観覧料金 | (総合文化展)一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料 ※総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)でご覧いただけます。 ※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要です。 |
ウェブサイト | 東京国立博物館 https://www.tnm.jp/ |
東京国立博物館所蔵の国宝「聖徳太子絵伝」は、かつて奈良・法隆寺の絵殿(えでん)を飾っていた大画面の障子絵です。平安時代・延久元年(1069)、絵師・秦致貞(はたのちてい)によって描かれました。聖徳太子の生涯を描く聖徳太子絵伝のなかでもっとも古く、初期やまと絵の代表作にあげられます。しかし、長い年月を経て画面のいたみがひどく、くわしく鑑賞することがかないません。
〈8Kアートビューアー〉は、国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を、大型の8Kモニターに映し出すアプリケーションです。鑑賞者の操作により、肉眼では見ることのできない絵の詳細を拡大することで、描かれた聖徳太子の表情まで確認することができます。あわせて聖徳太子の生涯や、場面解説もお楽しみいただけます。
東京国立博物館にて開催される特別展「聖徳太子と法隆寺」にあわせて、映像アプリケーション〈8Kアートビューアー〉が体験できる特設コーナーを設けます。およそ千年前に描かれた国宝の絵伝と聖徳太子の魅力を、ご堪能ください*。
*予定が変更になる場合があります。最新の状況は東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。
展示のみどころ
タブレットを使った操作で、国宝「聖徳太子絵伝」の見たい部分を拡大したり、聖徳太子の生涯の物語から該当する場面を呼び出したりすることができるアプリケーションです。1面およそ縦1.9m×横1.5mの国宝絵伝を、計28区画に分割して撮影し、画像をつなぎ合わせて1面で18億画素の高精細画像データを作成しました。2面で36億画素という高精細画像データがリアルタイムで処理され、大型8Kモニターに高精細画質で映し出されることで、作品の細部までじっくり鑑賞することができます。このアプリケーションは、日本語・英語に対応しています。
2019年 東京国立博物館での展示の様子
秦致貞 筆/平安時代・延久元年(1069)/綾本着色/ 10 面/東京国立博物館(N-1)
聖徳太子(574-622)は用明天皇の第二皇子で、飛鳥時代、推古天皇のもと仏教の興隆や遣隋使の派遣、十七条憲法の制定などに力をつくしました。太子の伝記『聖徳太子伝暦』が10世紀に成立したのち、その生涯を絵画化した絵伝が数多く作られました。なかでもこの作品は、現存最古かつ最も優れた聖徳太子絵伝で、11世紀のやまと絵の説話画としても貴重な遺例です。計10面からなる大画面には、法隆寺のある斑鳩の地を中心に、飛鳥や難波(現在の大阪府)、更に中国・衡山までを見渡す雄大な景観が描かれ、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間を作り出します。
※資料室には実物大の複製グラフィック(10面)を展示しています
【部分】1歳、太子の誕生を祝う宴(第1面)
【部分】11歳、雲のように空に浮かぶ(第1面)
【部分】12歳、百済の賢者、日羅と会う(第10面)
【部分】16歳、父の用明天皇を見舞う(第3面)
関連展示
2021年は聖徳太子の1400年遠忌にあたります。これを記念して、東京国立博物館にて特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。会場では、法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、また飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて、太子その人と太子信仰の世界に迫ります。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください*。
- 聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
- https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/
- 2021年7月13日(火)- 9月5日(日)東京国立博物館 平成館にて開催。
*特別展の観覧について
・特別展の観覧には特別展観覧料ならびに特別展事前予約が必要です。特別展観覧料で、特別展ご観覧の当日に限り総合文化展もご覧いただけます。
・総合文化展の事前予約でご入館後、差額のお支払いで特別展を観覧することはできません。ご注意ください。
・東京国立博物館の入館に関する詳細はトーハクウェブサイトをご確認ください。