会期 | 2020年10月27日(火) ~ 2020年12月5日(土) |
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会場 | 東京国立博物館 北側庭園 九条館 |
観覧時間 | 10:00-16:00 ※悪天候の場合、庭園開放は中止します。 |
休館日 | 月曜日※祝・休日の場合は翌平日を休館 ※茶室の使用状況により、開館日でも展示がない場合があります。展示作品と期間の詳細は本ページの「展示される高精細複製品と展示期間」をご覧ください。 |
料金 | 総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)で体験いただけます。※総合文化展観覧料金 一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料 ※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要です。 |
お問い合わせ | 03-5834-2856(文化財活用センター) |
特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン株式会社が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第13期作品として、東京国立博物館所蔵の国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)、国宝「納涼図屏風」(久隅守景筆)、重要文化財「歌舞伎図屏風」(菱川師宣筆)、重要文化財「秋草図屏風」(俵屋宗雪筆)、および九州国立博物館所蔵の「唐船・南蛮船図屏風」(狩野孝信筆)の高精細複製品が制作され、独立行政法人国立文化財機構へ寄贈されました。
そのうち「納涼図屏風」、「秋草図屏風」、「歌舞伎図屏風」を、東京国立博物館の北側庭園にある九条館でお披露目します。お茶室内に置かれた高精細複製品の屏風をぜひお楽しみください。
展示される高精細複製品と展示期間
展示期間 | 10月27日(火)~31日(土) 11月1日(日)~11月7日(土) |
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夕顔棚の軒端(のきば)の下で、夕涼みをする三人の家族。みな無言で月を眺めています。父のそばに坐る子の表情は穏やかで、その子を思う親の心が強く感じられる作品です。
高精細複製品 国宝「納涼図屏風」
原本/久隅守景筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
展示期間 | 11月10日(火)~11月14日(土) 11月17日(火) |
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金地の野辺に、萩(はぎ)、薄(すすき)、女郎花(おみなえし)、芙蓉(ふよう)など秋の草花が咲き乱れています。草花の動きと、土坡(どは)の重なりとが澄み切った秋の空を生み出しています。
高精細複製品 重要文化財「秋草図屏風」(右隻)
原本/俵屋宗雪筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
展示期間 | 11月26日(木)~27日(金) 11月29日(日)~12月5日(土) |
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右に芝居小屋「中村座」の入口と、役者総出の太平楽の華やかな舞台と観客席、左に楽屋とこれに繋がる茶屋が緻密な描写と構成によって、臨場感をもって表現されています。285人のさまざまな人々の姿が、活き活きと描き込まれた師宣最晩年の代表作です。
高精細複製品 重要文化財「歌舞伎図屏風」(左隻)
原本/菱川師宣筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
キヤノン株式会社との共同研究プロジェクトについて
文化財活用センターとキヤノン株式会社は、文化財の高精細複製品の制作と活用に関する共同研究プロジェクトを2018年から実施しています。本プロジェクトでは、日本美術の名品について、「綴プロジェクト」の技術を用いて高精細複製品を制作するとともに、新しい活用方法の開発についての共同研究と実証実験を行なっています。
「綴プロジェクト」は、オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的として、京都文化協会が主催し、キヤノンが共催して推進している社会貢献活動です。キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の 匠 たくみ の技との融合により、屏風や襖絵、絵巻物など古くから日本 に伝わる貴重な文化財の高精細な複製品を制作して寄贈しています。
2007 年からスタートした本プロジェクトは、海外に渡る以前の所有者などに寄贈する「海外に渡った日本の文化財」と、小・中学校の教科書に掲載の多い文化財などを対象に、教育現場で生きた教材として活用する「歴史をひもとく文化財」の 2 つのテーマのもと、毎年文化財を選定しています。
- 綴プロジェクト
- https://global.canon/ja/tsuzuri/
関連情報
第13期作品として寄贈を受けた国宝「松林図屏風」の高精細複製品は、同じ期間に東京国立博物館 本館で開催する 親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」(会期:2020年10月27日~12月5日)でご覧いただけます*。
*東京国立博物館の入館に関する詳細はトーハクウェブサイトをご確認ください。