伎楽装束 裳(表面)
伎楽装束 裳(裏面)

複製品詳細

名称 伎楽装束 裳
ふりがな ぎがくしょうぞく も
員数 1領
複製材質等 絹製、夾纈、纐纈
複製制作年 2019
複製制作 株式会社染技連

原品詳細

原品所蔵者 東京国立博物館
原品材質等 絹製、夾纈、纐纈
原品時代・世紀 奈良時代・8世紀
原品機関管理番号 N-324

作品解説

女性の装束である裳の残欠。ただし、実際には伎楽の呉女のための装束と考えられる。白地白絹を裏地として、緑地目結文纐纈平絹を表地とする。さらに上層には緑地平絹と夾纈羅が重なる。裳の本体が四層もの裂で構成されることは考え難いので、緑地平絹と夾纈羅については褶(ひらみ)である可能性が考えられる。また四層の裂を包み込むかたちで、上部には緑地平絹の腰帯がつき、同じ裂を用いた肩紐が縫製されている。正倉院にのこされる奈良時代の裳が、基本的に腰帯で身体に巻き付ける構造であることからすれば、肩紐がつく点は珍しいものと言える。