教育プログラム

見て、感じて、楽しむ松林図屏風・自分だけの松林図屏風をつくってみよう!(特別支援学級)

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 世田谷区立砧中学校
参加者数: 252名(通常級6クラス・216名、特別支援級36名)
期間: 2024年3月13日(水) ~ 2024年3月14日(木)

美術ご担当の先生から「日本美術の特徴や博物館や文化財の保護について触れてほしい」とのご要望をいただき、通常プログラムとともに特別支援級のプログラムも実施しました。

講師は小島有紀子、飯田茂雄、沼沢ゆかり、増田政史(文化財活用センター企画担当)が務め、特別支援級は小島有紀子が担当しました。

シンプルに描かれた墨絵の濃淡や余白を意識した画面構成から、生徒たちは想像をふくらませて屏風をじっくり見ていました。生徒からは「龍がいる」、「水が流れている」といった意見も。

ご担当の先生からも「今まで霧に見えていた空間が、今日は川の流れに見える」と驚いていた様子でした。

 

特別支援級では作品の鑑賞15分、制作25分という構成で実施しました。制作は屏風形のワークシートにスタンプや筆ペンを用いて自分だけの屏風を作るというものですが、各自集中して制作に取り組んでいました。

自分の作品だけではなく、友達の作品を見てアドバイスをしたり描くモチーフを追加したりと、コミュニケーションを通じて作品が作られていく様子が印象的でした。


間近でじっくり見みることで、筆使いいや墨の濃淡に気づく生徒も。

「屏風に描かれている季節はいつごろに感じますか?」講師からの問いかけに、元気よく答えてくれました。