教育プログラム

絵で読む源氏物語(特別プログラム)

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 芝中学校・芝高等学校
参加者数: 25名(希望者)
期間: 2023年12月15日(金) ~ 2023年12月15日(金)

日本史ご担当の先生より「原典の本文と絵画の表現を比較する中で古典作品への理解を深めることを目的として教員が講座を行うとともに、文化財やキャリアにかかる話をお願いしたい」というご要望をいただき、特別バージョンとして実施しました。講師は小島有紀子、サポートは飯田茂雄、清水澄子(いずれも文化財活用センター企画担当)が務めました。

事前の打ち合わせの中で先生が希望する講座内容をお伺いし、先生の講座とは別に最終的には120分の講座の中で①高精細複製品「焔」「車争図屛風」の鑑賞、②複製制作について、③なぜ複製を作る必要があるか、④文化財とは何か、⑤文化財を守る必要はあるか、の5項目とキャリアについて話をしました。①の鑑賞自体は30分程度、のこる1時間半で②から⑤とキャリアについての話を座学で行ないました。かなりレベルの高い技術の話を交えるなど初めての試みではありましたが、講座開始時に「Q.あなたにとって文化財とはどのようなものですか」という問いを投げかけ、講座の最後にも同様の問いを投げたところ、生徒さん自身が講座を受けて導き出した様々な意見が書かれており、こちらの意図も十分伝わったように思いました。これから高校または大学へ進み、社会に旅立ち、日本を担ってゆく生徒さんの今後の一助となれば幸いです。