教育プログラム

自分だけの松林図屛風をつくってみよう!

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 青山学院初等部
参加者数: 128名(小学校6年生4クラス)
期間: 2023年7月5日(水) ~ 2023年7月6日(木)

実施場所は青山学院初等部でしたが、お申し込みは青山大学の講師の先生から「子どもたちが日本美術に興味を持つきっかけを作りたい」という目的でお申し込みをいただきました。90分の授業案で実施をご希望でしたため、2日間にわたり実施しました。講師は小島有紀子(文化財活用センター企画担当主任研究員)、サポートに藤田千織(同企画担当課長)、沼沢ゆかり、飯田茂雄(同研究員)、清水澄子(企画担当)が務めました。

授業は前半の1時間を鑑賞に、後半の1時間を制作・写真撮影に充て、アンケートは宿題となりました。鑑賞のパートでは「霧がかかっていそう」「霧のような雨が降っていて後ろが霞んで見える」「さみしい感じがする」「この中を歩いてゆくと、景色がどんどん変わってきそうでどきどきわくわくする」「木が踊っていそう」などの意見が次々に飛び出しました。自己の内省をしつつ、お友達の意見も受容して見え方が変わる様子などもあり、非常に感受性豊かに鑑賞を行なっていました。後半の制作では、スタンプを道具として駆使し、また試し押し用に準備した半紙なども上手に使用して、奥行きがあったり、空気感のあったりする作品が次々と生まれました。


授業の様子①屛風を目の前で広げ、火を模した照明→白い照明→自然光の順番で照明を変えながら静かに絵を見てみます。

授業の様子②今度は近づいて鑑賞。近づいてみることで、座っているときとは違うところに気づくかもしれません。

授業の様子③絵を見て感じたこと、考えたことを表します。スタンプや半紙を道具としてうまく使い、霧や霞、大気の様子を表わす児童が多くいました。

授業の様子④タブレットを使用して、自分の作品の素敵なところや伝えたいところを好きな角度や画角で記録しました。