教育プログラム

見て、感じて、楽しむ風神雷神図/夏秋草図屏風

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 田園調布学園中等部
参加者数: 215名(中学校3年生5クラス)
期間: 2023年2月9日(木) ~ 2023年2月9日(木)

美術の授業で活用いただきました。ご担当の先生から「鑑賞を通して、授業で取り組んでいる屏風製作への理解を深めていきたい」とのご要望をいただき、50分の授業時間で風神雷神図・夏秋草図屏風を鑑賞しました。講師は小島有紀子・飯田茂雄(文化財活用センター企画担当)が務めました。

 

ガラスケース越しに見たことがある屏風も、実際に目の前にすると思いのほか大きなサイズに驚いた生徒も。今回の授業では「夏秋草図屏風」をじっくり鑑賞し、行灯や自然光など照明による見え方の違い、描かれている草花や風雨の表現方法などを見ていきました。間近で鑑賞する際には、「描かれている時間帯や季節はいつか」、「どのような音が聴こえるか」など、講師からの問いかけを手掛かりに想像を膨らませていたようです。

授業の最後には、屏風の表にあたる「風神雷神図屏風」について解説しました。これまで、屏風の製作順序を踏まえて「風神雷神図屏風」→「夏秋草図屏風」の順でプログラムを進めてきましたが、「夏秋草図屏風」を先に鑑賞することで、よりスムーズに両者の関係性や描かれた背景、表現の意図に気づくことができたようです。


授業の様子① 行灯の光で見る屏風。光の当たり具合で見え方も変わります。

授業の様子② 時間内に近づいてじっくり見る時間をとりました。