教育プログラム

自分だけの松林図屛風をつくってみよう!

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: つばさ池上教室
参加者数: 11名(小学校4年生~中学校3年生:当日に通室した児童・生徒)
期間: 2022年11月16日(水) ~ 2022年11月16日(水)

つばさ池上教室は大田区立教育センターが開いている「教室(≠学校)」で、心因的理由などで学校に登校できなくなった児童・生徒が通う場所として、少人数のあたたかい雰囲気の中で、自主学習、体験活動、スポーツなどを行なうことによって子どもたちの自立心を養い、集団生活への適応力や学校復帰への気力を高めるための教室です。
7月に実施したつばさ大森教室、10月に実施したつばさ鎌田教室とともに、教育センター担当者より申し込みをいただいたものです。事前打ち合わせでは実際に教室へ往訪して担当されている指導員の先生に状況などを伺い、通常通りの内容で実施することとしました。講師は小島有紀子(文化財活用センター 企画担当)が務め、サポートは西木政統・飯田茂雄・清水澄子(文化財活用センター企画担当)が担当しました。
当日は基本の流れに則り90分でプログラムを実施し、鑑賞に45分、制作に45分をとりました。前半の鑑賞では、席に座っていた時は緊張している様子でしたが、屛風に近づいて鑑賞を始めると、学年を問わず活発な発言があり、他の参加者の意見を聞いて頷く様子、自分と違う意見もあるんだという発見など、様々な気づきがあったようです。後半の制作では個人ワークに集中しながらも、コミュニケーションが自然に発生する様子が見られました。また、中にはスタンプを使わずに、筆ペンのみで濃淡をつけて表現する参加者もいました。
 


プログラムの様子①前半の鑑賞の様子。屏風に近づいてから、様々な意見が活発に出るようになりました。

プログラムの様子②後半の制作の様子。自分の心に思い浮かんだ松林が、スタンプと筆ペンで表現されています。

作品①風や大気が動きをもって描かれていました。

作品②筆ペンのみで制作した作品。濃淡がとても豊かに表現されていました。