ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 三重県立四日市高等学校
参加者数: 105名(1年生 選択授業8クラス)
期間: 2022年5月30日(月) ~ 2022年5月31日(火)

美術の先生から「日本画を鑑賞し、日本美術の特徴を理解することで、今後の授業で実施予定の貝合わせの制作につなげたい」というご要望をいただき、プログラムを実施しました。鑑賞して感じたことをハマグリに描く(貝合わせ)という授業計画の一環としてお申し込みいただいたものですが、作品をツールとして思考に用いる手法(デザイン思考のVisible Thinking)を使用した展開をご希望とのことで、先生の資料をもとに小島有紀子(文化財活用センター企画担当)が講師を務めました。
1.複製屏風を個人でじっくり見て、構成や描き方を含めた作品の特徴(視覚情報)を見る(See)

2.何を感じるか考える(Think)

3.疑問をもつ、引っかかるところを見つける(Wonder)

という手法を落とし込みながら作品の鑑賞と解説、個人でじっくり見る時間を確保し、3.の気になったところをタブレットで撮影するという構成で行ないました。三重県立四日市高等学校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校でSTEMS教育にも力を入れており、手法を横断したやり方ではありましたが、参加した生徒さんたちはしっかりと屏風を鑑賞してその特徴を理解していたように思います。

また、お昼休み、放課後にも授業の対象学年以外の生徒さんが見られるように鑑賞会を実施しました。三重県立四日市高等学校では過去にも複製屏風を使用した授業を行なっており、以前に授業を受けた2年生、3年生の参加者が多くみられました。


授業の様子① 自由に見ながら、ひっかかりを持ったところを記録に残している様子

授業の様子② タブレットを使用して課題に取り組む様子