教育プログラム

見て、感じて、楽しむ松林図屏風

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 聖ヨゼフ学園小学校
参加者数: 149名(4年生2クラス・6年生2クラス)
期間: 2022年1月13日(木) ~ 2022年1月13日(木)

美術ご担当の先生からご応募いただき、4年生は「自分にとっての“美しい”を考えながら鑑賞する」、6年生は「描かれた当時の生活を想像しながら鑑賞する」というテーマに沿ってプログラムを実施しました。講師は小島有紀子・高橋真作(文化財活用センター 企画担当)が務めました。

屏風を閉じた状態で部屋に入ってもらい、目の前で広げて、まずは屏風が生活の道具であったことを解説しました。続いて、当時の灯りを再現した照明のもとで、じっくりと全体を鑑賞してもらいました。白色の照明や、窓から差し込む自然光でもご覧いただきましたが、照明が変わるごとに「わーっ!」という大きな歓声があがりました。さらに屏風に近づいて細部の描写もご覧いただき、新たに気づいた点や発見したことなどを発表してもらいました。ある生徒さんが、画面内の木を見て「ミニーちゃんがいる!」と言ったら、みんな揃って「本当だ!ミニーちゃんだ!」と同調していた様子がとても印象的でした。

照明ごとに印象が変化することを感じたり、描かれた当初の見方を追体験することで、屏風が、生活のなかにさまざまな美や彩りを添える存在であったことを実感いただけたかと思います。


授業の様子① 「何が描かれていそうですか?」の質問にたくさんの手が挙がり、みんな元気いっぱいに答えてくれました。

授業の様子② こんなにまで近寄って鑑賞できるのが複製の強みです。みんな興味津々に細部の描写を見ていました。

授業の様子③ 「ミニーちゃんがいる!」ある生徒さんが放ったひと言です。どこにいるのかわかりますか?

授業の様子④ 屏風の位置を少し変え、屏風が可動式であることや、配置によって印象が変化することなどをお話しました。