ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 世田谷区立玉川中学校
参加者数: 120名(中学校2年生4クラス)
期間: 2021年12月1日(水) ~ 2021年12月1日(水)

古典の授業で本プログラムを活用いただきました。先生から「本物を見て、古典の楽しみを知ってほしい」というご要望を頂戴し、絵を見て・知って・平家物語を楽しむプログラムを実施しました。学習指導要領において平家物語を初めて学ぶ中学校2年生の4クラスを対象に行ない、講師は小島有紀子・西木政統(文化財活用センター 企画担当)が務めました。
まず、生徒さんの目の前で屏風をひろげ、当時の灯りを再現した照明のもとで鑑賞しました。そして、調度品としての屏風の特色や、その取り扱いについて簡単にお話ししました。次に、画面全体と細部を交互に観察することで、物語中の個別のエピソードに注目するとともに、合戦図としての表現も楽しみました。さらに、気づいたことや感じたことをみんなで共有し、絵画を通して平家物語の世界を味わえたと思います。

ちょうど国語の授業で「扇の的」や「敦盛の最期」などの単元を学んでいたため、生徒さんは授業に登場した場面を探して、活発に意見を交換することができました。先生からも「生徒にとってよい刺激になったのではないか」とのご感想を頂きました。


授業の様子① 行灯の色味を再現した屏風照明。赤から黄へ色味を変えることができます。

授業の様子② まずは離れた場所から全体を見渡します。「戦いの場面」「騒々しい感じ」といった感想も。

授業の様子③ 近くに寄って見られるのも複製ならでは。みんな「扇の的」を見つけられたでしょうか?

授業の様子④ 絵画の見方は人それぞれ。いろんな感想を話し合い、さまざまな視点があることを学びました