場所: | 青森県総合学校教育センター |
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参加者数: | 15名(青森県内小・中・高、特別支援学校教員) |
期間: | 2024年8月20日(火) ~ 2024年8月21日(水) |
中学美術ご担当の指導主事の先生から「見方や感じ方を広げたり深めたりする鑑賞の学習への理解を深め、鑑賞の授業改善と充実につなげたい」とのご要望をいただき、教員研修を実施しました。講師は小島有紀子、サポートは松沼穂積(文化財活用センター企画担当)が務めました。事前打合せはメール・電話でやり取りの上、当日を迎えました。研修は13:00~16:00で行ない、複製品は「風神雷神図/夏秋草図屏風」並びに「遮光器土偶」「遮光器土偶(前後分割)」を使用し、「夏秋草図屏風」については特別支援・院内学級用のワークシートを使用した研修内容としました。質問は随時お受けする形で、以下の時間配分で進行しました。
13:00~13:45 講義13:45~14:45 屛風の鑑賞
(休憩)
14:55~15:30 制作
15:30~15:45 立体の鑑賞
15:45~15:55 まとめ・アンケート
図画工作や美術をはじめて担当する他教科の先生や、特別支援学校の先生の割合が多い研修となりました。事前アンケートでは「文章が上手な生徒を評価することになり、美術の鑑賞の能力(感じ取る能力等)とは、違うように思う」など、評価を言語化以外の方法で行なえないかという疑問が多く、対話型鑑賞の中でどのように評価していくか、文章を書くワークシートではない評価方法はどういったことが考えられるか、を中心にお話しました。さまざまなアウトプットの手法で構わない、正解を伝えるための鑑賞ではない、という点を知ってくださったと同時に、アンケートでは「地域の文化財を取り上げてみたい」という回答もあり、本来望ましい文化財と地域の姿にも気づいてくださったように思います。
研修の様子① 夏秋草図屛風のデモンストレーション
研修の様子② 風神雷神図屛風のデモンストレーション
研修の様子③ ワークシート制作
研修の様子④ 立体の鑑賞について