教育プログラム

【院内学級】見て、感じて、楽しむ夏秋草図屏風(特別プログラム)

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 国立成育医療研究センター そよ風分教室
参加者数: 16名(小学校3年生~高校生)
期間: 2024年6月5日(水) ~ 2024年6月5日(水)

国立成育医療研究センターはリプロダクションサイクルに生じる疾患に対する医療と研究を推進している組織で、病院と研究所が一体となった周産期母子医療センターおよび小児救命救急センターの認定施設です。2020年2月にご所属の医師の先生よりアウトリーチプログラムのご依頼がありましたが、コロナウイルス感染症によって病院に入ることが叶わない状況が続いていました。そのような中で、何とか実施することができないか模索していたところ、東京都立光明学園が担っている病弱教育部門病院訪問学級の先生からも「国立成育医療研究センター内の院内学級(そよ風分教室)での実施をしてほしい」というご要望をいただき、4年越しでオンラインではありましたがまずは院内学級で実施することが出来ました。

実施前日、授業終了後(お子さんたちが病室へ戻られた後)に、必要な感染症対策を施した屏風並びにキットを搬入、事前にメール・電話・オンラインでやり取りはしておりましたが、屏風を展示をして最終の事前打合せを行い、当日は複製屏風はお子さんたちの目の前に、講師はオンラインで解説という形で進めました。やはり、過去のオンラインと同様に通信状態の問題はありましたが、まずは原寸大の複製を見るという体験を提供できましたので、時節に合わせて定期的に実施していくことが出来ればと考えています。また、院内学級の対象ではない小さなお子さんや、学級までくることが叶わないお子さんにも体験ができる方法を探ってゆきます。

なお、オンライン授業は45分間、風神雷神図屏風の鑑賞→夏秋草図屏風の鑑賞を約20分程度、その後は特別支援教育用に開発したワークシートを使用して参加者が思い思いの夏秋草図屏風を制作しました。講師は小島有紀子(文化財活用センター企画担当研究員)が、サポート並びにバックアップを飯田茂雄、沼沢ゆかり、岡﨑瑠美(文化財活用センター企画担当)が務めました。