場所: | 世田谷区立玉川中学校 |
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参加者数: | 120名(中学校2年生3クラス) |
期間: | 2023年11月29日(水) ~ 2023年11月29日(水) |
校長先生より「教科書での学びを深めたい」とのご要望をいただき、国語の授業で実施しました。学習指導要領で古典として平家物語を初めて学ぶ中学校2年生が対象でしたが、時節柄、学級閉鎖などがあったため、それぞれの学級の進度が異なる状態での実施となりました。講師は小島有紀子・飯田茂雄(文化財活用センター企画担当研究員)が、サポートは沼沢ゆかり・清水澄子(文化財活用センター企画担当)が務めました。
基本スクリプトに沿って実施しましたが、進度が異なることを前提に学級ごとに内容を少し変えて実施しました。平家物語を学んでいない学級では「男ばっかりの戦の中で女性が3人いた」「火が放たれて火事になっていた」「この山は下れなさそう」など、目から入る情報の反応が多かったことから、描かれているモノから「扇の的」「敦盛の最期」の解説を行ないました。一方で、国語の教科書で平家物語を学んでいた学級では「知っている場面がある」「義経がいる」など、事前の知識に基づいた気づきから授業を展開しました。それぞれの授業の流れは異なるものの、平家物語をはじめとする今では「古典」と呼ばれるものが屏風が描かれた当時はどのようなものであったかなどの話を行ない、文化財や古典を身近に感じてもらう機会になったのではないかと思います。
授業の様子①まずは目の前で屏風を広げてじっくりと見てもらいます。
授業の様子②異なる照明を点灯させて、見え方の違いを感じます。当日は晴天で自然光が窓から入り、大変美しい金色を見ることができました。
授業の様子③少人数づつ屛風に近づいて気になったところなどをじっくり見ます。
授業の様子④近づいて気づいたことを皆で共有し、平家物語を目で見て読んでいきます。