場所: | 世田谷区立砧中学校 |
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参加者数: | 200名(中学校1年生)+30名(特別支援級) |
期間: | 2022年10月12日(水) ~ 2022年10月13日(木) |
美術担当の先生から「教科書に掲載されている俵屋宗達の風神雷神図屏風の学習と連携させて、実物大の尾形光琳の風神雷神図と酒井抱一の夏秋草図屏風を鑑賞し、その関係性を知ってもらいたい」というご希望を頂戴し、また、特別支援級には内容を改変した形で実施をお願いしたいとのご相談があり、通常プログラムとともに既に開発済みであった特別支援級に対応できるプログラムも実施しました。講師は小島有紀子・西木政統・飯田茂雄(文化財活用センター企画担当)が務め、特別支援級の講師は小島・西木が担当しました。
特別支援級では、作品の鑑賞を20分、制作を20分、まとめと意見の記入で10分という構成で実施しました。制作は、風神雷神/夏秋草図屏風が表裏になるワークシート(夏秋草図屏風は銀地のみでモティーフなし)を使用し、再剥離が可能な夏秋草図のモティーフのシールを使用して、自分なりの夏秋草図屏風を制作しました。
通常学級6クラスでは、前半25分を風神雷神図屏風について鑑賞し風神と雷神について想像をふくらませ、後半20分はその裏面に描かれた夏秋草図屏風を鑑賞し、風神と秋草、雷神と夏草の対比や表現の工夫について学びました。また、最後のクラスでは、プログラム初の試みとして夏秋草図屏風から鑑賞をはじめましたが、夏秋草図をじっくり見た後に風神雷神図を見ることによって、解説がなくともその関係性に気づくことができることも分かりました。
特別支援級の授業の様子① 風神雷神図、夏秋草図屏風いずれもみんなの意見を聞きながらじっくりと鑑賞しました。
特別支援級の授業の様子② 院内学級・特別支援級用に開発したシールタイプのワークシートを使用して、夏秋草図を作ります。
授業の様子① 屏風を前に、身近とは言えない文化財や屏風の話をします。
授業の様子② 裏に描かれた夏秋草図屛風。じっくり見ることによって、表と裏の関係性に気付きます。