場所: | 米沢市上杉博物館 |
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参加者数: | ファミリー3組(8名)+高校生以上7名+チルドレンキュレーター4名 |
期間: | 2022年8月27日(土) ~ 2022年8月28日(日) |
米沢市上杉博物館は洛中洛外図屏風(上杉本)の原本とともに高精細複製品を所有されており、ワークショップや訪問授業などで活用されていますが、今回、企画展 米沢市上杉博物館×綴プロジェクト 「日本画をたのしもう-高精細複製が語る名品の世界-」の開催に合わせて実施依頼があり、はじめてファミリー向け、大人向けに実施しました。講師は小島有紀子・松沼穂積(文化財活用センター企画担当)が務めました。
ワークショップとして開催しましたが、内容は通常の「松林図屏風をつくってみよう!」90Ver.で実施し、27日はファミリー向け、28日は高校生以上の大人向けに実施しました。通常、学校教育の現場で実施することがほとんどため、いずれの対象に対してもはじめての実施となりましたが、参加者のコミュニケーションが自然に生まれるなど博物館でも十分に展開できる内容でした。後半の制作では、子供の方が勢いよくスピード感をもって制作し、大人は悩みに悩みぬいて制作しているなど、参加者の経験による知識量や判断の違いを感じることもできました。
また、米沢市上杉博物館ではチルドレンキュレーター制度があり、大人向けワークショップに参加したあと、ワークショップ内でお話ししきれなかった屏風についてのお話を、高精細複製品を用いて行ないました。
*企画展 米沢市上杉博物館×綴プロジェクト「日本画をたのしもう-高精細複製が語る名品の世界-」には、文化財活用センターから高精細複製品を6件お貸ししています。
ワークショップの様子① 会場を暗くして、目の前で屏風を広げてゆきます。
ワークショップの様子② 光の違いによる見え方の変化を感じた後は、自然光で照らされた松林図に近寄って鑑賞します。
ワークショップの様子③ 鑑賞のあとの、感じたことを形にするワークショップです。お子さんは勢いよく、大人はじっくりと取り組みました。
課外授業の様子:チルドレンキュレーターのみなさんに、ワークショップ本編ではお話しできなかった屏風の形や機能、重さなどについてお話ししました。