複製品詳細
名称 | 冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏 |
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ふりがな | ふがくさんじゅうろっけい かながわおきなみうら |
員数 | 完成品1枚、摺り工程15枚 |
複製材質等 | 横大判 錦絵 |
複製制作年 | 2021 |
複製法量 | 各 縦24.4×横37.0 |
複製制作 | アダチ伝統木版画技術保存財団(株式会社アダチ版画研究所) |
原品詳細
作者出土地等 | 葛飾北斎 |
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原品所蔵者 | 東京国立博物館 |
原品材質等 | 横大判 錦絵 |
原品時代・世紀 | 江戸時代・19世紀 |
原品機関管理番号 | A-10569-685 |
作品解説
これは、江戸時代の後半に、浮世絵師の葛飾北斎が描いた木版画で、富士山をテーマとした46枚シリーズの一枚です。日本の絵画の中でも、最も世界的に知られた一枚ではないでしょうか。タイトルは「冨嶽三十六景」なのに46枚あるのは、人気が高く当初の予定から10枚増えたためです。葛飾北斎は、アメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年で最も重要な功績を残した世界の100人」にも選ばれています。 嵐を予感させる暗い空をバックに、大きなうねりをあげる波と、その向こうから顔を出す富士山。房総から江戸に急ぎの荷物を運ぶ早船でしょうか、たくさんの漕ぎ手が乗った船が波にまかれています。本当にこんな大波がきたら、人びとの乗る船はひとたまりもありません。現実的な風景ではなく、ちょっと大げさに、ドラマチックに表現したのでしょう。大きく動きのある波と遠く安定した三角形の富士山の対比が、遠近感を生み出しています。 この作品をはじめ、「冨嶽三十六景」シリーズの最初の頃には、「ベルリン・ブルー」と呼ばれた青い顔料が多く使われています。この時代にヨーロッパから日本に入ってきたもので、北斎の新しいものへの関心の高さが見てとれます。―ColBase 国立博物館所蔵品統合検索システムより