遮光器土偶(部分)
遮光器土偶(正面)
遮光器土偶(背面)

複製品詳細

名称 遮光器土偶
ふりがな しゃこうきどぐう
員数 1個
複製材質等 樹脂製
複製制作年 2019
複製法量 高34.2cm 幅25.3cm 厚9.5cm 重量1440g 
複製制作 凸版印刷株式会社

原品詳細

指定 重要文化財
作者出土地等 青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
原品所蔵者 東京国立博物館
原品材質等 土製
原品時代・世紀 縄文時代(晩期)・前1000~前400年
原品機関管理番号 J-38392

作品解説

縄文時代に土でつくられた人形(ひとがた)、土偶です。土偶の中でも、日本で最も有名な土偶の一つです。明治時代に発見され、独特な目の表現が雪の照り返しを防ぐ遮光器(しゃこうき)、つまりスノーゴーグルに似ていたことから遮光器土偶と名付けられました。現在では、遮光器をつけているのではなく、目を誇張した表現だと考えられています。大きな目とは対照的に、耳、鼻、口は小さく表されています。また、両肩の張りや、腰のくびれが誇張された胴体には、短い手足がついています。よく見ると、頭などに赤い彩色が残っているのが見えます。製作当時は全体的に赤く塗られていたのです。 当時の人々のファッションを知る材料として土偶の姿が参考にされることもあります。頭にある冠のような装飾は、当時の女性が髪を結った様子やかんざしを表したと考えられています。また、首の周りの装飾は、首飾りや胸飾りを表現したといわれています。どうぞじっくりご覧いただき、縄文時代の人々のファッションを想像してみてください。 土偶は縄文時代の草創期から登場しますが、一貫して女性像として作られます。これは、女性が命を産みはぐくむことに由来し、安産、子孫繁栄、豊かな自然の恵みなどを祈る際に使われたためと考えられています。―ColBase解説より