ぶんかつアウトリーチプログラム
| 場所: | むつ市立大湊中学校 |
|---|---|
| 参加者数: | 52名(中学校1学年1クラス、2学年1クラス、3学年1クラス) |
| 期間: | 2025年10月20日(月) ~ 2025年10月20日(月) |
ご担当の伴先生から「屏風の鑑賞活動を通して、日本の美術を身近に感じ、日本人の自然に対する美意識などを理解しながら、見方や感じ方を深める。」というご希望をいただき、プログラムを実施しました。講師は、2学年および3学年を小島有紀子(文化財活用センター企画担当)、1学年を神辺知加(文化財活用センター企画担当)が務めました。
体育館のカーテンを閉め、和ろうそくの灯りをイメージした光に照らされた屏風の前に座り、松林図屛風が描かれた時代の人と同じ見方を体験しました。その後、白っぽい光や自然光などさまざまな光のもとで松林図屛風を鑑賞しました。光の変化によってその都度、表情を変える松林図屏風に驚き、細部まで熱心に見入る生徒が大勢いました。また、自分のお気に入りの松林図鑑賞場所を探してもらったところ、生徒たちは屏風の真横や中央、至近距離など思い思いの場所で松林図屛風を楽しんでいました。いずれの学年の生徒も屏風に描かれているもの、季節、時間など積極的に考え、松林を吹き抜ける風や地面からたちのぼる湿った匂いを感じるという発言も聞かれ、その豊かな想像力は後半の制作につながり、表現にこだわった作品が数多く作られました。