
場所: | 大阪市総合教育センター |
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参加者数: | 29名(小・中学校教諭:管理職や特別支援学級担当等含む) |
期間: | 2025年8月1日(金) ~ 2025年8月1日(金) |
2024年9月の教員研修受付期間に、指導主事の先生より「文化財の活用についての理解を深めることや、対話型鑑賞の体験を通して授業実践につなげたい」とのご希望で、昨年度の実施に引き続く形で大阪市総合教育センターで教員研修を実施しました。
講師は小島有紀子、サポートは神辺知加(文化財活用センター企画担当)、清康太郎(本部総務企画課)が務めました。事前打合せは講師往訪で1回、その後、メール・電話でやり取りの上、当日を迎えました。研修は13:15~17:00(途中休憩10分×2回)で行ない、複製品は「松林図屛風」「遮光器土偶」「遮光器土偶(前後分割)」の3点をを使用した研修内容としました。質問は随時お受けする形で、以下の時間配分で進行しました。
13:15-13:45 講義
13:45-14:00 遮光器土偶、遮光器土偶(前後分割)を使用した鑑賞
(休憩)
14:10-14:35 松林図屛風を使用した講師による模擬授業の体験
14:35-14:45 スタンプセットを使用した表現手法の体験(個人ワーク)
14:45-16:05 屛風の鑑賞を通じて置き方を考えるグループワークと発表
(休憩)
16:15-16:25 授業案の作成(グループワーク)
※GIGAタブレット使用、個人用ワークシート、グループワーク用ワークシートをセンター側が用意
16:25-16:45 発表・参加されている先生による模擬授業の実施(小中1名ずつ)
16:45-17:00 まとめ・アンケート
指導主事の先生と相談しながら、以下の助言指導がポイントとなるように全体のバランスを取りながら組み立てました。
・感じたり楽しみながら見る(鑑賞する)ことによって新たな気づきと美術文化への理解を深める
・自己の気づきを言語化できない場合に鑑賞キットを用いることで、造形的な視点で捉え他者と考えを共有することができる
・対話形式の鑑賞において指導者が子どもの考えを引き出すために大切にすべきポイントを伝える
・鑑賞活動を何につなげたいかを考え、表現活動と鑑賞活動の両者を効果的に関連させて取り組めるようにする
小学校低学年の先生~中学の専科の先生までが参加する研修であり、中学の先生の場合はご担当の教科が国語などの先生もいらっしゃいましたが、「鑑賞文」につなげたいなど明確な目的をお持ちでのご参加であり、個人ワークやグループワーク、授業案の作成では、先生同士の十分なコミュニケーションも見ることができました。



