教育プログラム

【特別支援学校:ろう学校】見て、感じて、楽しむ夏秋草図屏風(特別プログラム)

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 東京都立大塚ろう学校
参加者数: 21名(6年生と重複学級)
期間: 2025年2月10日(月) ~ 2025年2月10日(月)

大塚ろう学校は東京都立の聴力に障がいがあるお子さんのための学校で、本校、永福分教室、城東分教室、城南分教室があり、それぞれに「乳幼児教育相談」「幼稚部」「小学部」「重複学級」があります。今回は本校小学部の図画工作ご担当の先生から「対話型の鑑賞を行ないたい」との目的でお申し込みをいただき、風神雷神/夏秋草図屏風を使用したプログラムを実施しました。講師は小島有紀子、サポートは松沼穂積、飯田茂雄、岡﨑瑠美(文化財活用センター企画担当)が務めました。
当日は2時間を使用して前半1時間を鑑賞に、後半1時間を制作にあてました。プログラムの進行内容は一切の変更をせず、講師の話はロジャーと手話(大塚ろう学校の各担任の先生)で参加している児童に内容を届け、参加者の意見は前に出て発表をする形で行ないました。前半の鑑賞では「荒れた海の上で船が揺れていて、そのお天気の悪さはこのふたりがひきおこしている」など、表現から感じた頃をストーリー性を持った意見が多くみられました。後半の制作では感じたことの表現を3種のツールを使用して行ない、それぞれの児童さんは好きなツールを選ぶ形で進めました。
ろう学校での実施は初めてではありましたが先生方が手話通訳に入ってくださることもあり、また「絵を見る」という講師と参加者の共通の行為に基づいたコミュニケーションになるため、講師が短い文章でゆっくり進めるという点のみに気をつけての実施となりました。