教育プログラム

見て、感じて、楽しむ松林図屏風

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: 南山中学校女子部
参加者数: 204名(中学1年生5クラス)
期間: 2025年2月4日(火) ~ 2025年2月4日(火)

文化財を身近に感じ、大切にする心を育みたい」とのご希望があり、中学校1年生の美術の単元として本プログラムを実施しました。講師は飯田茂雄(文化財活用センター企画担当主任研究員)、沼沢ゆかり(同研究員)が担当しました。

 

以前の授業で学んでいた松林図屏風ですが、その大きさや迫力に、教室に入ったときに「わぁっ」と声を上げる生徒も。導入で日本の文化財の素材の繊細さや、博物館のはたらきをお話しましたが、熱心に聞いてくれていました。近くでじっくり見る際には、生徒同士で活発に話し合っており、とくにどのクラスも筆さばきを想像してジェスチャーで伝えあっていたのが印象的でした。なかには、この屏風は松林の中に立っている作者の視点を描いており、落ち葉を踏みしめる足音がしそうとの考えも出ました。音や天気、季節について自由に想像をふくらませつつ、どうしてそのように感じたのか・どこを見てそう思ったのか、一歩思考を深めながら作品を味わうことができました。


授業の様子① 日本の文化財における、素材の特徴などをお話しました。

授業の様子② さまざまな灯りで屏風を鑑賞します。感じ方はどう変わるでしょうか。

授業の様子③ 近くでじっくり鑑賞。素早い筆のタッチに気づき、ジェスチャーをする生徒も。

授業の様子④ 松の写真と比べながら、この作品特有の表現や色使いに着目しました。