場所: | 風間浦村立風間浦小学校 |
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参加者数: | 16名(5年生・6年生) |
期間: | 2024年11月15日(金) ~ 2024年11月15日(金) |
図画工作ご担当の先生から「美術館や博物館等に行くことが難しい地域の児童であるため、本物に近い作品を鑑賞する機会をつくり、作品に対する感動や親しみをもたせながら、見方や感じ方を育成したい」とのご要望をいただき、実施しました。講師は松沼穂積、サポートは飯田茂雄(文化財活用センター企画担当)が務めました。小学校5年生・6年生の合同授業で、鑑賞と制作をあわせて2時間のプログラムとして実施しました。プログラムの合間には、1年生から4年生28名も交代で見学に訪れました。
青森県の最北部に位置する風間浦村。県内の美術館・博物館はいずれも離れた地域にあるため、このプログラムではじめて屏風をみたというお子さんがほとんどでした。授業で「水墨画」を習い、教科書などでは作品を見たことのある6年生も、実物大の屏風を前にその迫力に驚いた様子。
屏風の景色の中に自分が入っていったとしたら…と想像をふくらませて鑑賞する場面では、「大吹雪がやんだ後、暗くなりかけた夕方」「日があまり差し込んでこない冬の昼間の松林」といった回答が印象的でした。身近に見ている自然豊かな青森の景色と、松林図屏風の情景が重なったようです。
また、スタンプや筆ペンを使ってミニ屏風を制作する時間には、実際に自分で手を動かしてみると、松林図屏風の墨の表現がいかにすごいかわかったという感想も。鑑賞と制作、それぞれにたくさんの発見があり、あっという間の2時間でした。
授業の様子① どの光で見た屏風が好きだったか、それぞれの意見を聞いていきます。
授業の様子② 近づいてみると、新しい発見も。
授業の様子③ 筆遣いにも工夫が見られます。
授業の様子④ 完成したミニ屏風を折って立てると、平らな状態とは見え方も変わったよう。