教育プログラム

【特別支援学級】見て、感じて、楽しむ夏秋草図屏風

ぶんかつアウトリーチプログラム
場所: あま市立美和小学校
参加者数: 18名(特別支援学級1年生~6年生)
期間: 2024年9月13日(金) ~ 2024年9月13日(金)

ご担当の先生より「各学年での出前授業はあるのですが特別支援学級だけないので、せひ特別支援学級向けのものをお願いしたい」というご希望があり、本プログラムで特別支援級の実績があったことからお申し込みをいただきました。講師は小島有紀子、サポートは飯田茂雄(文化財活用センター企画担当)が務めました。

プログラムを実施するにあたり、文化財を大切に扱う気持ちを培うなど感じる心を養うことも目的とのことで、前半45分で鑑賞を、後半45分で特別支援学級用のキットを使用して制作を行ないました。鑑賞は分かりやすい「風神雷神図屏風」からはじめて、裏との関係性をお話しましたが、目に見えない雨の粒や風などの概念もよく理解していました。1年生から6年生まで、特別支援学級に在籍している児童全員での実施となりましたが、お友達の意見をじっくりと聞いてうなづいたり、普段なかなか自分の思いを言えない児童さんもいたとのことですが、はきはきと発表・発言できていました。後半の制作は、3種のキットの中から好きなものを自分で選んで実施してもらいましたが、夏秋草図屏風の前に行ってじっくりと取り組む児童さんや、自分だったらこれがいいという発想をもとに絵を描く児童さんなど、それぞれの表現が見事に表わされていました。


鑑賞の様子:風は吹いていそう?いつぐらいの季節だと思う?という問いから表と裏の関係に気づいてもらえるようにお話します。

後半の制作の様子①シールキットを使用して風の向きを想像しながら配置しています。

後半の制作の様子②ぬりえのキットを使って、どんな色が見えるか、どんな色にしたいかを考えて色をつけています。

後半の制作の様子③裏が白いワークシートを使用して、自分が現代の酒井抱一だったらどんな絵を描くか考えながら制作しています。