東京国立博物館を代表する名品を、みんなのちからで未来へ。
目標金額は1,000万円です。皆様のあたたかいご寄附をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

「踊る埴輪」の修理が完了しました(2024年4月22日)

「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」にご寄附をいただき、誠にありがとうございます。
皆様のご支援により修理を進めてまいりました「埴輪 踊る人々」について、1年6か月にわたる全工程を終え、このほど修理が完了いたしました。
「埴輪 踊る人々」は、当面の間、温湿度の安定した収蔵庫内で経過観察を行ない、修理後の初展示を下記の展覧会にて行なう予定です。
修理後の姿を、ぜひ皆様にもご覧いただけましたら幸いです。

 挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
 会期:2024年(令和6年) 10月16日(水)~ 12月8日(日)
 会場:平成館特別展示室

 

なお、5万円以上のご寄附の特典としてご案内しておりました、修理完了後の初展示へのご招待につきましては、別途あらためてご連絡させていただきますので、今しばらくお待ちください。

また、「見返り美人図」の修理については、2024年秋の完了を目指して、引き続き作業が進められています。
修理の進捗状況について、東京国立博物館のWEBサイトにて定期的に報告を行なっておりますので、どうぞご覧ください。

 

 

当館を代表する文化財の修理にご支援を賜りましたことに、あらためて御礼を申し上げます。
今後とも東京国立博物館をどうぞよろしくお願いいたします。

 

ご支援いただきありがとうございました。(2023年4月3日 ※4月25日 追記)
「踊る埴輪&見返り美人修理プロジェクト」は、2023年3月31日をもって寄附の受入を終了しました。
多くの皆様にご支援いただき、目標金額の1,000万円を大きく上回る、総額15,396,445円のご寄附を頂戴しました。
(協賛3社、寄附者482名。館内募金箱およびミュージアムショップ等での関連グッズのご購入を通じた寄附を含む。)
関係者一同、心より御礼申し上げます。

 

「埴輪 踊る人々」は現在、修理工房において解体などの本格修理が行なわれています。2024年春頃には修理を終える予定です。
また、「見返り美人図」についても、本年秋ごろに本格修理を開始し、2024年秋頃に修理が完了する予定です。
「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関する費用を上回るご寄附は、すべて東京国立博物館所蔵の文化財の修理費として大切に活用いたします。

 

今後も展示情報や修理状況などについてウェブサイトを通してお知らせしますので、引き続き見守っていただけましたら幸いです。

 

目標金額を達成しました。そして、修理プロジェクトは続きます(2022年9月22日)

皆様からのあたたかいご支援により、「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」は、目標金額の1,000万円を達成することができました。
プロジェクトの趣旨に賛同し、ご支援くださった寄附者の皆様、ご協賛をいただいた企業の皆様に、心より御礼を申し上げます。

そして、修理プロジェクトは続きます。

東京国立博物館の所蔵文化財は約12万件。いまだ数多くの文化財が修理の順番を待っています。
「埴輪 踊る人々」と「見返り美人図」、そして皆様の力を借りて、ひとつでも多くの文化財を次の世代へ伝えるために、修理プロジェクトはまだまだ続きます。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

※ご寄附は、2023年3月末まで承ります。
※「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関する費用を上回るご寄附は、すべて東京国立博物館所蔵の文化財の修理費として大切に活用いたします。

 

東京国立博物館(トーハク)は、およそ12万件の収蔵品を所蔵する日本でもっとも歴史の長い博物館です。150年の歩みの中で変わらない使命は、先人から受け継いだ文化財を大切に守り、次の世代へ伝えること。これまでも文化財の保存と修理に日々取り組んできましたが、限られた予算の中で多くの文化財が修理の順番を待っています。
「埴輪 踊る人々」と「見返り美人図」という作品の修理をきっかけに、ひとりでも多くの方と一緒に過去と未来の懸け橋となって、かけがえのない文化財をつないでいきたい。その思いから創立150年にあたるこの年に、トーハクと〈ぶんかつ〉は新たに修理プロジェクトを立ち上げました。
皆様のあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

現在の寄附状況 (プロジェクト期間累計)
寄附総額*¹ (目標金額1,000万円) 15,396,445円
寄附者*² 482名
企業協賛 3社

*¹東京国立博物館内募金、グッズ購入を通した寄附等を含む
*²ウェブ・お申込書でご寄附をいただいた方の人数

寄附金の使途 :「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関連する費用
*寄附金額が上記の費用を上回った場合、東京国立博物館が所蔵する他の文化財修理費として大切に活用いたします。
寄附金募集期間:2022年4月1日~2023年3月31日


埴輪 踊る人々
埼玉県熊谷市 野原古墳出土
古墳時代・6世紀


見返り美人図
菱川ひしかわ師宣もろのぶ
江戸時代・17世紀

 

「埴輪 踊る人々」に必要な修理

胴や腕の部分に横向きの亀裂が複数みられます。また、過去の修理による石膏せっこうが経年劣化し、一部に剥離はくりが生じている状態です。トーハクの所蔵する埴輪の中でも知名度の高い作品であることから、他施設から貸出し依頼の多い作品ですが、慎重な取扱いを必要とするため、断念せざるを得ない状況です。
今回の修理では、解体、旧修理による石膏部分の除去、亀裂の強化・接合などが行なわれる予定です。旧修理の石膏を除去した部分には劣化しにくい補填ほてん材を使用し、最新の知見をもとに復元する計画です。


右半分が旧修理で施された石膏


胴に横向きの亀裂が入っている様子

担当研究員の声

河野 正訓(東京国立博物館 特別展室 主任研究員)

東京国立博物館で収蔵している埴輪の多くが、明治から昭和初期に出土したものです。教科書でおなじみの「埴輪 踊る人々」も、昭和5年(1930)に山林を開墾中に偶然発見され、その後すぐに石膏をつかい修理されています。上半身は比較的オリジナルが残っていますが、意外にも下の円筒部は石膏による復元が大半を占めます。
昭和初期の修理のため石膏が非常に脆くなっており、当館で展示する際の取扱いや、他施設の展覧会に出品するための輸送に耐えられなくなっています。今回の修理プロジェクトによって、引き続き展示で皆様にお見せできるように、そして未来の世代にこの貴重な文化財を引き継げるようにしたいです。あたたかいご支援を心よりお願いいたします。

 

「見返り美人図」に必要な修理

桜の花など絵具の部分には多くの剥離、剥落はくらくがみられる状態です。こういった部分にはにかわ水溶液など天然の接着剤による剥落止めを行ない、これ以上傷みが進まないよう保護します。
本作品には巻いて収納する掛軸特有の傷みともいえる、折れや擦れがみられます。折れには「折れ伏せ」といわれる、本紙の裏から細く帯状に切った和紙で部分的に補強をする技法を用いた修理をします。表から見える部分ではありませんが、長く作品を引き継いでいくうえでとても大切な処置です。また擦れて欠損した部分には、そのかたちに合わせて調整した、本紙に似寄りの材料を用いて補います。その他、経年による汚れのクリーニングや旧裏打ち紙の除去、新たな裏打ちも行ないます。


桜の花の描かれた箇所が剥落している

本紙と織物(表装裂・ひょうそうぎれ)の重なる部分に折れや擦れがみられる

担当研究員の声

大橋 美織(東京国立博物館 絵画・彫刻室 研究員)

切手の図柄としても有名な見返り美人。思っていたより小さかった!と驚かれる方が多いのですが、その小さな画面からは、彼女が生きた時代の息吹までをも感じられるように思います。鮮やかな振袖をまとった姿は一見綺麗に見えますが、細かく画面を見てみると、折れや浮き、繊細な模様の絵具にも剥落がみられます。一度損傷してしまった部分は、もう元には戻りません。これ以上作品の状態が悪くなる前に、「綺麗に見える」現在の姿を保つことが重要です。
また、東京国立博物館の所蔵品の中でも、多くの方々に親しまれている作品を修理することで、より広く修理の大切さを伝えたいとも思っています。「見返り美人図」をより安全な状態で後世に繋いでゆくために、皆様のご協力をお願いいたします。

 

踊る埴輪
修理期間 2022年秋~(約1年半)
修理後の公開 2024年秋以降
見返り美人
修理期間 2023年秋~(約1年)
修理後の公開 2025年秋以降

※上記のスケジュールは予告なく変更することがあります。

ご寄附の受入期間は終了しました。(2023年4月3日)
ウェブサイトから

クレジットカードまたは銀行振込にてお申し込みいただけます。「応援コース(記念品なし)」と、オリジナルデザインの記念品などがもらえる10,000円からの「お楽しみコース(記念品あり)」をご用意しています。

 

郵送等での申し込みをご希望の方はお問い合わせください。

お問い合わせ
[住所]東京国立博物館 総務部総務課 渉外開発担当
〒110-8712   東京都台東区上野公園13-9
Tel :03-3822-1111(代表) Email: support-tnm150th@nich.go.jp

 

館内募金箱から

東京国立博物館内(本館1階11室脇の階段室)に募金箱を設置しています。
「振袖 見返り美人図」の複製きものの展示や、募金箱に100円以上のご寄附をいただいた方にはポストカードとしても使えるオリジナルまちがいさがしポストカードをお配りしています。

関連グッズ購入から

関連グッズのご購入が寄附となる取組みを実施しています。

・館内ミュージアムショップ

本館1階のミュージアムショップでは、「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」をモチーフにしたグッズを販売しています。 対象商品をお買い求めいただくと、その売り上げの一部がプロジェクトに寄附されます。
※プロジェクトの寄附金対象商品と明示された商品に限ります。

・「初音ミク」とのコラボレーション

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社と共同で「見返り美人ミク」を制作、館内のミュージアムショップ、オフィシャルECサイト等でグッズを発売します(2022年9月6日(火)~ ※)。
キービジュアルの「見返り美人ミク」は、国内外で幅広い人気を得ているイラストレーター・Rellaさんに担当いただきます。「見返り美人図(菱川師宣筆)」をモチーフに、紅色の鮮やかな振袖をまとい、前髪を立てて元結で結ぶ「吹前髪」姿のミクが、ふと振り返る一瞬が描かれています。
売り上げの一部は、文化財の修理に充てられます。「見返り美人ミク」を通じて貴重な文化財を未来につなげる活動に参加しませんか?

 

※グッズの販売場所、配送時期等詳細はECサイトをご覧ください。

 


Art by Rella (c) CFM

プロジェクトのイベントに参加するには?

ウェブサイトでさまざまなイベントの詳細をご紹介しています。皆様のご参加をお待ちしています。

寄附はいつまで受け付けていますか?

寄附の募集期間は2022年4月~2023年3月末までを予定しています。
変更があった場合には、ウェブサイト上でお知らせします。
※2023年3月末日をもって寄附受入を終了しました

寄附金は何に使いますか?

「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関連する費用に使用します。
寄附金額が上記の費用を上回った場合、東京国立博物館が所蔵する他の文化財修理費として大切に活用いたします。

プロジェクトへの寄附の方法を教えてください。

寄附申し込みページからお申し込みください。 また、東京国立博物館内、本館1階11室脇の階段室に募金箱を設置しています。
※2023年3月末日をもって寄附受入を終了しました。